マギカロギア。

魔道書大戦RPGマギカロギアを遊びました。
サイコロ・フィクションを遊ぶのは初めてだったので、ワクワク。
人間にとりつく魔道書と戦う魔法使いのお話です。
どうしても『外典(魔法使いにとっ捕まった魔道書で、下僕として扱われる)』をやりたくて、あまり初PC向けではないと思いつつもチョイス。
そしたら、他のメンバーが『訪問者』と『異端者』。メインっぽいクラスが一人もいないとか。
イレギュラー過ぎた。


私のキャラクターは、『外典』の“螺旋の約束”白夜。
黒い肌に白い髪、見た目は中学生くらいのボクっ子(性別不詳)です。
かつて自分を捕まえた魔法使いボーデンに懐いていましたが、彼はとある戦いにより消滅。
しかし、「いつかまた会える」というボーデンの言葉をずっと信じて待っていた白夜。
異世界からやってきたボーゼルと出会い、ボーデンが帰ってきたと勘違いして全力で懐きます。


その他のメンバー。
『異端者』ボーゼル、20歳。アリアンロッドのキャンペーンに出てきているNPCです。闇騎士の生まれ変わりで、バリバリの戦士……のはずですが、何の因果か魔法使い。渋い顔をしながら大学生。(友人T)
『訪問者』芝村式、25歳。力あるものを集めて育てているという芝村家の養子。ある日突然、魔法使いとして目覚めるが、なんなく魔法を使いこなすクールな司書。(友人H)


白夜はPCのどちらに取り憑こうと思ってましたが、友人Hの「あっちじゃないスか」の一声でボーゼルに決定。まさかのボーゼル。
黒髪で強面の……彼にギンッと睨まれたら思わずオシッコちびっちゃいそうなキャラです。
プレイヤーは「お……おじゃまします……」と恐れつつ、キャラクターは「おいこらボーデン、どこいってた! ボクずっと良い子で待ってたぞ、うわぁぁん!」と容赦なくボーゼルの頭に抱きついてました。
ボーゼル、いつかは異世界に帰っちゃうのよね。寂しいな。一緒に連れてって。



以下、付属シナリオの内容を含む備忘録。注意。



【あらすじ】
人間が薔薇になる、という事件が起きた。それは禁書《豊かなる歪みの緑》が関わっているらしい。
その禁書の断章に、芝村の務める図書館によくやってくる少女、花沢マリが取り憑かれる。たったひとりの姉が結婚すると知ったマリは、姉に見捨てられるのではないかという不安を突かれたらしい。
マリの姉、カオルは警察を退官し、料理人の黒田と結婚する予定である。
黒田もカオルを幸せにできるかと不安を抱いており、その気持ちに断章が取り憑いていた。
最後の断章は、カオルの元同僚、草加に取り憑いていた。草加はカオルのことが好きだったらしい。
彼らをそそのかしたのは、犬神博士という書籍卿(公式の敵NPC)。
結婚が破談になるとカオルが闇に堕ちるだか何だか、よくないことが起こるっぽい。(そこまで調べられなかったが)
何とか全ての断章を回収し、封印に成功するのだった。
おしまい。


雑感。すごく設定が好きなゲームです。
超テンション高く楽しみにしてたのですが……


戦闘する前に死にかけるとは思わなかった。


自分の一番最初の手番でカオルを調査→ファンブル表を振り、「変調:綻び(戦闘ラウンド毎にダメージ)」が自分に付与。→次のサイクルで判定に失敗し、変調が取れない。→仲間がピンチなので戦闘に立ち会い、どんどん削られる。→PCが三人でカツカツのため、変調回復する時間が取れず、そのままラスト戦闘に突入。→死。


選んでいた《真の姿効果》も《元型変化》だったので、回復の余地なし。
さすがにそれはあんまりだってことで、“仲間の戦闘に立ち会っているだけの時は「変調:綻び」の効果対象に含まない”、というGM裁量を発動。(立会人の戦闘ラウンドの判断が難しくて、かなり悩みました)
ラストチャンスということで、NPCと契約して一気に畳み込んで禁書を倒させて戴きました。


このゲーム、リミットが3サイクルの場合、PCは四人以上いないと、回復作業に行動を割くデメリットが大きすぎるかもな。
少人数で気軽に遊ぶ場合、回復関係は「行動を捨てたら確実」にして、真の姿効果はその場でチョイスできる、というハウスルールでもいいかもしれない。
私は世界観もキャラクターもルールも気に入ったので、そんな感じのハウスルールでもうちょっと遊びたいなぁ。


ちなみに白夜が契約したのは、NPC魔法使いの倫。
元飼い主のボーデンが消えたことがよく理解できず、脱走を繰り返す白夜を庇ってくれた恩人です。
いずれ彼の母親を探して会わせることになったみたいです。


「俺の母親に会いたいって? 難しいと思うよ。ふふふ……」


ちょー。気になるんですけど、その含み笑い。