美樹と書いてミキ。

いつも行ってる美容院、土日はメチャメチャ混んでました。
私が待合い席で待っている間にも、何人か飛び入りで髪を切りにきたのですが、「すみません、開いてる時間は6時間以上後になるのですが……」と言われて、すごすご帰っておりました。
さすが、駅ビルに入ってることはあるなぁ。お店の人たちもみんな元気だしね。大人気だ!


髪の毛を切っている最中に、お店の人が「ミキ、これやっておいて」「ハーイ」という会話が何度か耳に入ってきました。
気になって気になって仕方なかったのは、ミキと呼ばれて返事をした声が、どう聞いてもなんですよ。
「ミ↑キ↓」のイントネーションからして、「三木」という名字ではなさそうです。
しかし、確認しようにも、カット中で首を自由に回せない状態。
というわけで、意を決して聞いてみた。


「あのう……、ミキって人は男性なのですか?」
「ええ、そうなんです」
「ミキオとか、美樹と書いてヨシキと読むとかではなく?」
美樹と書いてミキです」
「そ、そうなんですか……」
「しかも、名字は今井です」


ちょっと、ご両親!!