火頭〜密命・紅蓮剣

金杉惣三郎の活躍する時代小説の5巻目です。
今回は、大岡越前を揶揄する歌を現場に残す、非道な火付け強盗と戦います。
というわけで、放火につぐ放火で、ちょっと不謹慎ではありますが、芝鳶や火事始末稼業荒神屋の面々が大活躍し、
そして、芝鳶が「め組」の火消しとなる頃のお話でもあり、お杏さんが身ごもったり、惣三郎のちょっと頼りない息子であった清之助が立派な青年剣士となっていたりで、物語の変わり目といえる巻でもあるようです。


あと、芝鳶(め組)の若い衆で「昇平」っていう新キャラクターが登場しました。
巨体を気にするかのように普段は猫背で、心優しい青年なのですが、いざとなると背筋がピンと伸びて、命がけで子供たちを護る、というナイスガイです。
今後の展開に期待!