分別しましょ。

久しぶりに遠方の友達から電話がありました。
彼女とお話すると、いつも話がすごく弾んでしまい、少なくとも2時間は長電話してしまいます。
うわーっ、電話料金が心配!


そして、今回最も我らの中で盛り上がったのは、「ゴミを捨てた人物像」であります。


その友達の住む町内会では、時間外に捨てられたゴミや、分別しなかったために持って行ってもらえなかったゴミを引き取り、分別し、次の収集日に出す当番が、順番に回ってくるそうです。
今までは、ゴミステーションに指定された場所近くに住む人が、泣く泣く担当していたけれど、あまりにもルールを守らない人が多いので、当番制になったそうです。
私の実家の門前もゴミステーションなのですが、夜働いているホステスのお嬢さんたちが適当な時間にゴミを捨て、カラスの餌食になって大変だったので、その苦労は非常にわかります!
使用済みの生理用品とか、アレとかソレとか、家の前に散らばると、かなり衝撃ですよ!!


で、その日は当番のご両親が旅行に出かけたそうで、友達が「このゴミは分別されていません!」とシールを貼られたゴミを引き取り、しぶしぶ分別していたそうなのですが……


外側には、ラベルをはがしたペットボトル。
内側に隠すように、未使用の電池が数パック。(危ない!)
1つだけ使われた形跡のあるモーターが数個。
水上用オモチャのプロペラが数個。
工業用の巨大なボンドが2本。
細長い五角形の形に切り取られた発泡スチロールが数個。
未使用のDVD−RWが1パック。
どうやら何かが書き込まれているらしいDVD−Rが数枚。
エロゲーソフトが数本。
とあるエロゲー限定版特典CDが1枚。
某有名歌手のCDが1枚。
使用済みのダンボーが数枚。


私「……少なくとも女ではないな」
友「このペットボトルで中を隠そうとしてた所が、確信犯よ!」
私「その五角形の発泡スチロールって、ボートを作ろうとしてたんだろうね。プロペラもあるし」
友「でも、この人、かなり不器用よ〜。形ボロボロだし、所々焦げてるし!
私「こげ……あ、溶かそうとしたのか(笑)」
友「それにしても、このお得サイズのボンド、あまり使われていないのに、2本もあるのよ」
私「同じボンド?」
友「いや、違う種類……あっ、そうか。最初に買ったボンド、もしかして発泡スチロールが接着しないタイプだったんじゃない?!(笑)」
私「な、なるほど(笑)。しかし、なぜ“彼”はボートを作ろうと思ったのだろうね」
友「謎だわ〜。伝票つきのダンボールがあったから、このゴミを宛先まで持っていこうと思ったわよ。でも、送り先が××湖の何とかハウスでさぁ……」
私「……湖?
友「み……あ、浮かべたのかな?(笑)」
私「しかし、未使用のモーターがいっぱいあったのも解せないね。もっとたくさん製作予定だったのに、何かしらの理由で断念したんだね」
友「未使用の電池とDVDもたくさん。私、もらっちゃうわよ!」
私「さすがだな。エロゲはどうすんの」
友「捨てるわよ!!気持ち悪い!!」
私「だよね……。エロゲCDは?」
友「限定版の特典だからレアものかなぁ。捨てるけど」
私「普通のCDが1枚だけ入ってるのも謎だよ。どうして捨てたんだろ」
友「もったいないよね。……あっ、中にエロDVDが入ってる!!」
私「こ、古典的な手口だナ……」
友「うわー気持ち悪っ、ロリ系だぁ!!」
私「うは。しかし、DVDとか電池とか、これからも使えるものをどうして捨てたんだろう。レアものもあるし」
友「母親が息子の部屋のモノを勝手に捨てた、とか?」
私「うーん、母親ならちゃんと分別するだろう」
友「そうだね、少なくとも未使用の電池は捨てないよね」
私「はっ、その人……生きてるか?!
友「きゃーっ、まさかの遺品整理。もしくは、夜逃げのように引っ越したか」
私「ペットボトルのラベルははがしてあるあたり、元来は真面目な人なのだろうね」
友「ちょっと怖くなってきたわ」
私「……まぁ、初めて女の子が遊びに来たってとこじゃない?」
友「あっ、だから慌ててオタクっぽいアイテムを捨てたと!」
私「少なくとも、それが一番平和的解決でしょう」
友「じゃ、そういうことで」
私「そういうことで」


……こんなくだらない話を延々とするなんて、NTTさんに貢献しているなぁ、我ら!
あ、そうそう。
ゴミはちゃんと分別しましょうね!
わりと中身、見られてますヨ!!