扉は閉ざされたまま
- 作者: 石持浅海
- 出版社/メーカー: 祥伝社
- 発売日: 2008/02/08
- メディア: 文庫
- 購入: 2人 クリック: 32回
- この商品を含むブログ (71件) を見る
犯行シーンから始まる、いわゆる倒叙ミステリー。
というわけで、この物語で最大の謎は「動機」です。
「そんなのアリ?」と思うと同時に、妥協を許さない犯人の神経質な言動に「それしかない」とも思いました。
解決方法は他にたくさんあるはずなのに、手段として「殺人」を選ぶ人は何かが違う。そんな気分になります。
潔癖症な犯人に利己主義の探偵役。
彼らは病んでいるのに理性的で、一見して普通に見える事が一番怖かった……。
ちなみに、この作品は倒叙三部作の1作で、続編でも探偵役が再登場するそうな。
ええぇぇぇ……この展開で続きがあるのがすごい。このブリッ子探偵はちょっと苦手だけど、どう続いているのか気になるわ。