春季限定いちごタルト事件
- 作者: 米澤穂信
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2004/12/18
- メディア: 文庫
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「小市民を目指す」ということは、彼らは自分たちの事を変わっていると思っているわけです……。
捻くれた言葉遣いと、自意識過剰なまでの自己嫌悪には少々閉口。でもまあ、これもまた青春、ですかね。
中学時代に何があったのか想像するだに心が痛みますが、2人の出会いは気になります。
小鳩くんに鬱陶しいくらい正義漢の友人、堂島くんがいたことが救いだったなぁ。
現実には、ピンチに陥ったところでウルトラマンも仮面ライダーもスーパー戦隊も来ないわけで、大半の人たちは「目立たないように、責任を負わないように生きよう」と誓っているのが現実だと思いますけど。
フィクションくらい、幸せになりたいんですよ。
あと、小山内さんが黒い黒いと言われていましたが、案外普通でした。
リアル女子はもっとドロドロしてるわけで。
で、可愛い子はそれで許されちゃう世の中なのよねー。見た目の悪い子が同じことすると総スカンだから、可愛い子は余計に図に乗るのさ。
一番ドロドロしてるのは小中学くらいだけどね。心が未熟な分、容赦がないから。
でもまあ、食い物の恨みは決して忘れるべからず。それは正しい小市民の図。
とりあえず、ケーキが食べたくなりました。甘いものが苦手な人は、読んだだけで胸焼けしちゃうかもね!
なお、ラノベっぽいですが、ラブ度は低いです。っていうか、ほぼない。だが、それがいい。
続きが気になります。