IQ探偵ムー〜飛ばない!? 移動教室〜

IQ探偵ムー 飛ばない!?移動教室〈上〉 (カラフル文庫)

IQ探偵ムー 飛ばない!?移動教室〈上〉 (カラフル文庫)

IQ探偵ムー 飛ばない !? 移動教室 下 (カラフル文庫)

IQ探偵ムー 飛ばない !? 移動教室 下 (カラフル文庫)

IQ探偵ムーシリーズ、4巻と5巻。
今回は朝日小学生新聞に掲載されたものを改稿した作品で、「移動教室」という学校行事が書かれています。
「移動教室」のことは、私の通った小学校では「宿泊学習」と言いましたし、「林間学校」という名称がメジャーな気もします。世間一般的にはどうなんでしょう?
上下巻の長編ではありますが、中身はほとんど「なぞなぞ」だったのが残念ですね。
謎解きつきのオリエンテーリングは面白そうでした。でも、くじ引きで決められたグループの中に「勝ち」に執着する子がいると、足を引っ張った子が白い目で見られそうでつらそうですねー。
下巻では、「肝だめし大会」が行われます。
しかし、先生のうちの一人だと思っていたオバケが、ここにいる誰でもないということが判明し、その正体を夢羽がズバリ解き明かす、というのがメインのお話。
学校で肝だめしなんてしたことないですし、実際にこんな現象が起こったら、めちゃくちゃコワイだろうなぁ。
私もコワイのが苦手なので、元には同情しちゃいます!


実はこのシリーズ、学校の事がメインになると、少し気が滅入ります。
クラスの女子たちは嫌いな男子のことを「バカ田トリオ」と呼ぶし、夢羽と打ち解けないのは何度読んでも「ちょっとなぁ」と。
実は琉香より「バカ田トリオ」と称される男子の方が好きです。
お調子者だけど、表裏がなくていい奴らですよね。
謎が解けた時の彼らの反応はとてもサバサバしていて良かったですね。
いつか女子もその良さを解ってくれるかな?
秀才の小林君や、大食いの大木君みたいな「性格が良いキャラ」の出番が増えたのは良かったですね。


全く話は変わりますが、図書館で借りたこの本、冒頭のイラストが破られていました。
いくら好きな絵でも公共の本を破っちゃダメですよーっ!