Stellaluna

Stellaluna
Janell Cannon

お母さんコウモリとはぐれてしまった、まだ赤ちゃんコウモリのステラルナ。彼女は鳥の巣に落ちてしまい、他のヒナと一緒に、小鳥として生きることに!
食べ物は果物から虫に変わり、逆さまにならず、夜中に眠るステラルナ。だけど、巣立ちの日が近づいても、他の小鳥たちのように飛べなくて……。
そんな時、お母さんコウモリと再会し、コウモリとしての生活を取り戻します!

イラストが写実的なので、最初は「生き物の生態を書いた本なのかな?」と思ったのですが、自分探しと友情のお話でした。
テラルナの涙ぐましい努力は、何とも胸が痛くなります。
お母さんと再会し、今まで欠点ばかりの鳥だと思っていたのに、たくさんの長所を見つけて、自信を取り戻すシーンは本当にホッとします。
だけど、それを一緒に育った小鳥たちに伝えたくても、夜には小鳥たちの方が飛べなくて……。
「私たちはこんなにも違うところがあるけれど、友達であることは変わらないよ!」
最後にはそんなメッセージで締めくくられます。良い話でした!
THE 20th Century Children's Book Treasury の中の、YOUNGER 向けの一作です。