予言のようなもの。

津波の際に地軸がちょっとズレた、というニュースが先日流れましたよね。それを聞いて、思い出した事があります。
昔、同じ会社で働いていた人がこんな事を言っていたんですよ。


ノストラダムスの予言で、1999年に恐怖の大王だの言っていますが、まぁ、あれは色々な読み取り方がありますからね。
僕が注目しているのは、200X年に地軸が大きくずれ、それによって大洪水が起こるのではないかという事です。
僕はそれまでに延々と飛ぶ事のできる飛行船を作りあげて、家族が食うに困らない分の食料と水を積み込まなければならないのです。ヘリウムの飛行船だと、いずれヘリウムが抜けてしまう可能性がありますからね。それに代わる何かを考えているのです。
僕は、真空がそれに価すると思っています。空気には重さがあるわけで、空気のない真空ならば理論では空気に浮くわけです。つまり、空気を抜き続ければ、延々と飛ぶわけですよ。そのモーターは太陽電池で動かすのです。
まずは、これから1年以内に結婚しなければ。並列で飛行船をどうにかして作りますよ。僕には時間がないのです、時間が……」


空気の重さは1リットルで約1.3gだそうです。
大人2人と子供1人で100kg、飛行船と荷物を100kg、ものすごく軽く見積もって合計200kgくらいとして、それを浮かそうと思ったら、153846リットル以上の真空が必要になるんだなぁ。つまり、約154立方メートル。(間違ってるかもしれない)
それでいて真空という事は、飛行船の中に気体を詰めるわけじゃないから、空気圧で潰れないような硬いもので出来てないといけないわけで、そんなに巨大なのに100kg以下で済むような軽くて丈夫な素材なんてあるのかなぁ、などと、マイリトルブレーンで考えたわけなのですが、わたしの言葉は彼の耳には届かないようでありました。
彼は自らのプランに基づいて退職し、お金持ちのお嬢さんと結婚したそうですが、その後の事は不明です。
今頃は自作の真空飛行船で空の上にいるかもしれません。