時の過ぎゆくままに。

神宮寺三郎シリーズ4作目。
盗まれた絵の捜索と、病気を患った子供の親を探すという、2つの事件を回想として語るお話です。
殺人事件とも密輸事件とも無縁で、ちょっと地味なのですが、神宮寺三郎や御苑洋子の人情味がグッと溢れる内容でした。ようやく……ようやく、会話テキストに納得ができるようになった気がします。
でも、ツッコミ所もあまりなく。逆にちょっと寂しい気持ちになった自分がコワイ。な、何を求めているんだ、わたしは……っ!(動揺)
携帯アプリ版も、なかなか良い感じでした。神宮寺の“脅す”コマンドが、洋子パートでは“髪をさわる”になっていて、ちょっとドキッとするイラスト付き。