THE 裁判

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THE 裁判 新米司法官 桃田司の10の裁判ファイル
SIMPLE2000シリーズ Vol.43 の“THE 裁判”です。
実は、“THE 推理”と一緒に買っていました。昨日、ちょっとガッカリ度が高かったので不安だったのですが……。ガッカリ度・最高峰!
「こんなもん売るな〜っ! 自分たちでも遊んでみて、面白いと思ったか? 試作品の段階で、遊んだ事のない人にこのシステムは理解してもらえたのか?!」と、直談判しに行きたくなりましたよ。
逆転裁判が好きなので、余計に。わたし、裁判モノというジャンルで、ツッコミというアイデアのパクリ(オマージュ!)は別にいいと思うんです。“裁判モノ”というジャンルができたら、それは良い事だと思うし。
だけど、逆転裁判はツッコめばツッコむほど楽しくなったのに対し、この作品はどんどんツッコミたくなくなるんですよ。
まず、裁判中に資料の確認ができません。それなのに、ツッコミを選択するといきなりタイムカウントが表示され、10秒以内に3つのコマンド“これ見てみぃ/それ関係ないやろ/そこんとこ、もう少し詳しゅう”から選ばなくてはなりません。これじゃ、推理できないじゃないですか。納得いかん!
時間制限は裁判中だけではありません。調査パートでは、裁判には関係ないようにしか見えない資料(関係はあるんだけど、調査の段階では意味不明)を集め、他のキャラクターに意見を求めていくのですが、それらも1コマンド毎に時間が消費されてしまうのです。
「司、ちゃんと資料を見るピ」とか言われても、タイムアップになるんじゃボケー!
しかも、全ての手がかりを手に入れたかどうかの目安がよく判らない。一応、他のキャラクターの発言で判断できるっぽいのですが、何とも判断しがたし。コマンドの解説も足りず、説明書はやたら不親切です。
イマイチ依頼内容がよく判らないものが多いし、調査をしても全然話が見えないし、いきなり行ける場所が増えたりするのですが、実際に行くまで何の説明もないし。
推理する時間も材料もなく、半ば運でコマンドを選択しなければなりません。しかも、途中でセーブできないので、選択肢を間違ってクリアできなかったら、最初から!!
そして何より、裁判をクリアしても誰も褒めてくれない。むしろケナされます。ツライ。達成感、まるでナシ。システムもテキストも、とにかくもうグダグダ。いくつか興味深いネタはあるのですが、それを上回るガッカリ感です。


今まで遊んだSIMPLEシリーズの推理アドベンチャーをオモシロ順に並べると、
鑑識官>推理1作目>>推理3作目>>>>>裁判
こんな感じ。
このお安いソフトで「金返せ!」と思う事になろうとは思わなかったわ。はぁ。