仮面幻想殺人事件。

ニンテンドーDSで発売された“仮面幻影殺人事件”……ではなくて、そのシリーズ第一弾の携帯アプリ“仮面幻想殺人事件”を遊びました。
旦那さまがモンスターハンターGを遊んでいる間、旦那さまの携帯で遊んでいるのです。フフフ。
オンラインゲームを題材とした推理アドベンチャーゲームです。DSで発売されたのも同じくオンラインゲームを題材としているらしく、タイトルが似ています。似すぎです!
実は、全然期待してなかったんですよ。DS発売記念の“DS無料体験版アプリ”は体験版として失敗作です。どんなシステムなのか分かりにくいし、ウチワ受けっぽい雰囲気バリバリ。セリフも何だか自己陶酔&説教くさくてビミョーだったんで、思わず「買うの辞めた……」って思っちゃいますよ、アレ。


ただ、「315円なら試してもいいかな〜」と携帯ゲームをダウンロードしてみました。そしたら、これがなかなか楽しかったんですよね。
途中、意味不明なゲーム業界への提言っぽい小言が気になったけれど、神宮寺三郎の携帯アプリより何倍も遊びごたえがあって楽しいです。
……ただ、難を言えば、ラストがなぁ〜。
探偵助手の伊綱(いづな)と、シナリオライターの生王(いくるみ)が現場を調査して、「あの人が犯人で、こういう理由でこうやったんですね」とひとつの決着がついた所に、探偵・癸生川(きぶかわ)がやってきて、「それは違うぞ!」と長々と真相を語る、という展開になっています。ムッキー、何様じゃお前!
PCの苦労を無にしてNPCに美味しい所をさらわれる……という、TRPGであれば間違いなく「駄目シナリオ、吟遊詩人GM」と言われる展開でありますよね。


探偵の癸生川ってキャラクターは、島田荘司御手洗潔、もしくは京極夏彦の榎木津礼次郎の系列です。が、意味不明・迷惑度では癸生川が上回っている模様。う〜む。
御手洗&榎木津探偵は好きなのですが、癸生川探偵はイマイチ。みんなにすごく邪険に扱われてるし。御手洗さんは気難しいなりに親切だし、榎木津さんも奇人だけど友達想いなのだ。そして、周囲からは変人扱いされているけれど、大切に扱われているのですよね。
ライターの個人的な思想はちりばめなくてから、キャラクターの心の交流を描いて欲しいな〜、と。携帯アプリにそこまで求めるのは酷かな。


なかなか楽しかったので、安売りしてたら“仮面幻影殺人事件”も遊んでみようかな、と思っています。
5,000円以上するのは、ちょっと高いよね?