ルナ・ジェネシス。

以下には、ルナ・ジェネシスのネタバレを含むので、お気をつけ下さい。
このゲームの初見の感想は、正直「トホホ」でしたが、話を進めるに従い、ちょっと面白くなってきました。
と言っても、話が面白いというより、「運び屋」というお仕事が面白いのです。
行く先々には「ガド・エクスプレス」という配送、兼、問屋みたいなお仕事の店があって、主人公とヒロインはそこで働いているという設定です。
物語が始まってすぐは、仕事の途中で荷物が盗まれ、それを取り戻すまで買い物がほとんどできなかったので、荷物を取り戻してからようやく本題のスタートという感じです。
この世界では、お金はモンスターを倒して手に入るというものではなく、依頼された荷物を届けたり、モンスターを倒して手に入れた素材を人に届けたりして、報酬をもらう事になります。
その辺のやりとりが、とても好きですね。「お仕事してます!」って感じです。


ただし、このゲームの戦闘は、通常モードと敬虔モードに分かれていて、通常モードでは素材が手に入るけれど経験点がもらえず、レベルアップしないので、能力があがりません。
敬虔モードでは経験点が手に入り、敵の全滅が可能になります。エリア内を全滅させると、ボーナスアイテムが貰える場合がありますが、モンスターの素材が手に入らないので、お店の依頼をこなしにくく、お金が足りないので武器装備が整えられない、という方式になっています。
その辺のバランスをどう取るか、というのが、プレイヤーの頭の使いどころですが、面倒だと思う人は多そうなシステムですよね。


戦闘は他にもちょっと苦言があって、マニュアル戦闘とオート戦闘が最初に選べるのですが、マニュアル戦闘の精度が低すぎて、さっぱりマニュアル気分になれません。
戦闘と魔法とアイテムくらいしか選ぶ事がなく、どの敵に対して誰が戦うか、という事も指定できないんですよね。頼むから、特殊攻撃をしてくる敵から倒させてくれ〜。防御もさせてくれ〜。敵は防御してる時あるんですよね。モンスター以下ですか!
あと、回復魔法を唱えようとすると、カーソルが正しく表示されなかったりして。……バグでしょ、コレ。
というわけで、死にそうにならない限り、ずっとオート戦闘にしています。全然、戦闘内容が変わらないですもん。


あと、もう1つの不満点。やっぱりこのゲームは、日本語がちょっとおかしい。
日本語が上手な外国人が書いたのではないか、と疑っているくらいです。
荷物を配達し終わったら、領収証にサインをしてもらって、それをガド・エクスプレスに帰るのですが、受取人の言った言葉が確か、「これをもっていけ。サインのうけとりじゃ!」ですよ。何だかしっくりこない。正しくは、「うけとりのサインじゃ!」だと思う。
こんな事を気にするのは、年寄りの証拠なのかなぁ。