アリアンロッド新リプレイ。

アリアンロッドの新シリーズのリプレイ、とても楽しかった!
TRPG初心者の声優さんがレベル1のヒロイン、それ以外のプレイヤーはゲームスタッフで、さらにキャラクターのレベルも4になっています。
他のキャラクターには全員ヒロインに関わる理由があり、ヒロインを守らなければなりません。だけど、ヒロインもみんなを守るために、一人で戦う試練が与えられるのですね。
モチベーションの保たせ方がうまいなぁ、と思いました。きっと、「これなら楽しんでもらえるかな?」「こうしたらきっと盛り上がる!」「こんなシーンがあればプレイヤーがカッコイイ!」と、プレイヤーの立場で物事を考えてくれているんでしょうね。
きくたけさんのリプレイは、本当にみんな楽しそうで、読んでるこちらまで嬉しくなってきます。


しかし、マスターにとって(嬉しい)大誤算は、初心者のはずの声優さんが、やたらとTRPG適正が高い人物だったことでしょうか。
自分のキャラクター設定を生かしたプレイをするし、他のキャラクターの設定とシナリオの流れをしっかり汲んで返答するし。緊張して黙り込むわけでもなく、空気を読まずに喋りまくるわけでもない。とても初心者とは思えません!
第2回ではさらに、ルールブックをガッツリ読みこんで参戦。初っぱなからマスターにルール的な質問までしてきます。こんな初心者ばっかりなら、楽だろうなぁ……。


以前、きくたけさんマスターのナイトウィザードリプレイを読んだ当初、田中天さんの面白キテレツっぷりに、正直「読み物としてはすごく面白いけれど、自分がこの中に入ってプレイヤーとして楽しめるかどうか、自信がないなぁ」って、思ったんですよ。
なぜなら、ああいう雰囲気の暴走をする人とコンベンションで一緒になって、あまり楽しめたことがなかったから。
でも、それは大きな間違いだったと、今は思います。
田中天さんと一緒に卓を囲んだという人に「どんな人でした?」って聞いたら、「すごく優しくて、細やかな気遣いをしてくれる楽しい人」って答えたんですよね。
それを聞いた時に、相手の空気を読みながら発言できる、すごいプレイヤーなんだな、と思いました。飛ばす時をわきまえ、公道では安全運転のプロレーサーのようです。
そして、自分がいかに小さな器か身にしみたものです。やる前から「楽しむ自信がない」なんて、偏屈ですよね。ただ、自分に受け止める度量がないだけなのに……。
きっと、リプレイで一緒に遊んだプレイヤーに対しては、大きな信頼を抱いているんでしょうね。ツーカーな仲間と遊ぶゲームって、やっぱり楽しいですものね。