絵を描くうちに。

最初は、“姫”というお題の絵を描こうとしていたのですよ。
実は姫のイメージが沸かなくて、プリンセスラインのドレスを着せて、ごまかそうとしてました。
でも、ウェディングドレスを見ているうちに、「家来に好きな人がいるけれど、政略結婚が決まってしまったお姫様」ということでちょっとイメージが膨らんできました。
シャーペンで適当にアタリつけた段階で早々にスキャニングして、色塗り開始。
他の絵描きさんが見たら「ありえないだろう!」という段階で取り込んでしまったため、すぐに後悔することとなります。でも、なんかペン入れする気分じゃなくて……。
じたばたしながら線のクリンナップして、地色を入れてみたのですが、何だかおかしい。何かしっくりこない。
身体の線が狂ってるのかなと、ドレスをひっぺがして身体を描いてみる。でも、何だかそれでもおかしい。
人に見せたら、「椅子だけパースが狂ってますね」と。
なるほど。ドレスに隠れていましたが、「椅子に座ってない」んだ!!
ほんと、パースって難しいですよね。背景を描かない人間がよく陥る罠です……。
つづく。