眼鏡男子×落ちこぼれ先生。

ここ数ヶ月、夕刊が届くのをとても楽しみにしています。
お目当ては、石田衣良氏の『5年3組リョウタ組』という、小学校の落ちこぼれ先生を主人公にした小説。
主人公の中道先生というのは、正直あまり好きなタイプではないのですが、その主人公に一目置く眼鏡の先生が、ものすごくイカスのです。たまらんのです。
その眼鏡――染谷先生は、教頭先生も一目置くような優秀な成績で、言動は常にクール。有名ブランドのスーツをビシッと着こなし、BMWを乗りこなす。そんな彼ですが、実は幼少時代、おかずもあまり食べられなくて、醤油ご飯で育ったというほどの超ド貧乏
自分の理想を貫くため、本来の姿を人に見せられなかった染谷先生ですが、小学校で起こった事件を機に、中道先生にだけは打ち解けるようになってきたのです。


やあ、いい話です。
でもねでもね、でもね!

「がんばりますね、中道先生」
「もう良太でいいよ。ふたりきりのときは。その先生っていうの、なんだか気もち悪いから。だってぼくたちはまだ若いんだから
「わかった、良太。ぼくも龍一でいい


お前ら……ちょっと気持ち悪い。