リプレイ2本。

ダブルクロス・オリジンシリーズ、最終巻。
システムデザインの矢野さんのGMということで、かなり注目していたリプレイですが、かなり面白かったです。
このシリーズは各巻で舞台が変わり、レギュラーの2人以外のゲストPCが代わるというスタイルをとっているのですが、4巻では1〜3巻から各1人ずつ代表でゲストPCが呼ばれるという、最終巻にふさわしいメンツ。
プレイヤー曰く「各巻のバカな方」が集められたとか?!
でも、GMには別の思惑があって、なかなか良い掛け合いでした。


GMが本当によくPCの設定を活かしていて、プレイヤーの読みもメチャ冴えていて、予定調和では終わらないズタボロの戦闘が何だかいいな。
葛藤の与え方が興味深くて、結論を出すまでのPCの動きもとても良かった。ゲームとしても物語としても、非常によく出来たリプレイだと思います。


アルシャードガイア リプレイ 明日へのプロファイル (ファミ通文庫)

アルシャードガイア リプレイ 明日へのプロファイル (ファミ通文庫)

ファンタジーRPGのアルシャードが、現代版しかも文庫本で発売。
実はアルシャード遊んだことないのですが、現代版すごく興味あります。実はファンタジーより、現代や近未来が舞台の方が好きなのです。
こちらのリプレイはダブルクロス・オリジンと同じく矢野氏がGM。もしかして、最近きくたけ氏より書いてる?!


オリジンシリーズでもレギュラーPCを張っていた、しのとうこさん(イラストレーター)が、こちらでもメインヒロイン。わたしの脳内では、最近のベストプレイヤー賞です。
キャラクターはそれぞれ力を宿したシャードなるものを持っているのですが、ヒロインが父から受け継いだシャードの外見をダイスで決めたら、
錆色。
「おとーさんっ、これ錆びてるー!!」
……なんていう爆笑会話を、まさか2話目で伏線にもっていくとはなぁ。


F.E.A.R.のリプレイは、「各PCがそれまでのプレイで紡ぎあげた設定を、なるべく多く拾い上げる」「プレイヤーもGMの意図を理解した上で展開する」という特徴がある気がします。
「それは当然のことじゃん?」と思う人もいるかもしれないけれど、己の欲を抑えて、周囲への気遣いができないと難しいんですよね〜。TRPGの半分は優しさでできている!
でも、「戦闘はシステマチックでシビア」という特徴もあるので、もう半分は厳しさでできてるね、間違いなく。