スタイルズの怪事件。

急に古い海外の推理小説が読みたくなり、アガサ・クリスティ女史の本を買ってきました。
恥ずかしながら、古典と呼ばれるような海外の推理小説を、今までほとんど読んだことがないのです。エラリー・クイーンあたりをちょっとかじったくらいかな……。
文体も内容も隙間だらけだったり、逆に表現は小難しいのに、言いたいことは子供じみているような最近の日本のライトノベルと肌が合わなくて、少々懐古的になってしまったのでしょう。
何というのでしょうか。
今、私が欲しているエネルギーは、「含蓄」「狡猾」「道徳」あたりだと思う!
オヤジ成分! オヤジ成分!


スタイルズの怪事件 (創元推理文庫)

スタイルズの怪事件 (創元推理文庫)

「順を追って読みたい派」の私。まずは、名探偵ポワロ初登場の本から手を染めてみました。
訳は古くて(1976年!)、時々意味がわからない単語もあるのですが、計算しつくされ、二転三転する内容に読書欲とオヤジ欲がちょっと満たされました。
ポワロ、いいね〜。小柄で少々太り気味、卵形の頭にピンと跳ねた口髭。尊大で潔癖性で、フランス語混じりで話す人情あふれるベルギー人。
愛すべき中年を描ける人は、本当に観察力や表現力があると思います。
アガサ・クリスティは20代でこれを書いたのか〜。すごいなぁ。