The Giving Tree

The Giving Tree (Rise and Shine)

The Giving Tree (Rise and Shine)

新装 ぼくを探しに」で有名な、 シェル・シルヴァスタイン氏の作品です。
これは1本の木と、“少年”の話です。
リンゴの木で遊ぶのが大好きだった“少年”は、いつしか大人になってゆき、たまに木に会いに来たと思えば、やれ「金がない」だの「家が欲しい」だの……。
そんな“少年”の望みを、木は身を捧げて叶えます。
“少年”が老人になった時、実も枝も幹も捧げ尽くした木は、何もしてあげられない事を謝罪します。
そして、年老いた自分でもできる事を見つけた木は、幸せを感じるのです。


ああ、これは母の愛なのだな。
だから、木の事を「She」と呼ぶのだと思いました。
いつまでたっても、少年は「Boy」のままなのだと思いました。
ちょっと涙ぐんでしまった一冊。