ぼんくら。
- 作者: 宮部みゆき
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2000/04/20
- メディア: 単行本
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宮部みゆきの小説は、こういうミステリー仕立ての時代モノが一番好きだったりします。
1話から小さな謎がポツポツとあり、長屋から一人、また一人と住人がいなくなっていくというお話です。
各話の謎は、そのつど解けるのですが、最後の最後で「実は全ての謎は、こういう繋がりがあった」という大きな謎が解けるからくりです。面白いです。
キャラクターもとても魅力的で、怠けもの同心と、その甥である超美少年の組み合わせがとても愉快だったりします。
甥の弓之助は何でも計ってしまうのです。
「叔父上さまの眉毛と眉毛のあいだはちょうど五分でございますね」
といった次第。
「人間測量機」ですね。
他にも、人の言った事を頭から丸覚えしてしまう「人間テープレコーダー」がいたりと、特殊能力大好きな宮部さんらしいです。
「本所深川ふしぎ草紙」「初ものがたり」など、他の時代小説とも世界を共有しているらしく、茂七親分の名前が出てきたりするので、ファンには嬉しい所。
- 作者: 宮部みゆき
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1995/08/30
- メディア: 文庫
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- 作者: 宮部みゆき
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1999/08/30
- メディア: 文庫
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なお、「ぼんくら」には「日暮らし」という続編があるそうな。
今度買ってこよう。