ねこのばば、おまけのこ。

ねこのばば しゃばけシリーズ 3 (新潮文庫)

ねこのばば しゃばけシリーズ 3 (新潮文庫)


先日読んだしゃばけ」シリーズが面白かったので、続刊を買ってきました。
どれも面白かったけれど、表題の「ねこのばば」と、「産土」が特にお気に入り。


「ねこのばば」は、長編「しゃばけ」に出てきた“お札”を買い求めたお寺の有り難〜いお坊さんが絡んでいるお話です。
なかなか豪快なお坊さんで良かった。


「産土」は、“犬神”の佐助の昔のお話。全巻では仁吉の話があったので、それに対になるような感じです。
仁吉は情の人、佐助は仁義の人なんだナ。


おまけのこ しゃばけシリーズ 4 (新潮文庫)

おまけのこ しゃばけシリーズ 4 (新潮文庫)


しゃばけ」シリーズの4冊目。
この中では「畳紙」が一番好きでした。
シリーズのレギュラーである“屏風のぞき”と、前巻の「花かんざし」に出てきた「しっくいの塗り壁に目鼻口を書いたような……」お雛さんとの掛け合いです。
お雛さんが厚化粧にいたるまでの心の傷を解き明かしていくお話で、同じ女としては、何とも身につまされるお話でした。


これらの続刊も出てるのですが、まだハードカバーなので、手が出せない……。
金額的な事もありますが、どうにも本棚に入れるとかさばるのでね。
早く文庫にな〜れ!
それに、ハードカバー小説って、妙に余白が多くて、どうにも腹立たしいのです。
妙に薄い文庫とか、やたら改行の多い小説も腹立ちますけどね。
どうも私は、すぐ「文章のコスト」を考えてしまうようです。
どんだけ貧乏性だっ!!