スペシャル・ブレンド・ミステリー。

私は推理小説が好きです。
でも、描写がグロい作品、登場人物に情が湧かない作品、文体が稚拙な作品は、ちょっと趣味に合わないかなぁという感じです。
欲を言うならば、トリックは当然しっかりしていて、犯人の動機が納得できて、登場人物が素敵な人であって欲しい。
さらに望むならば、読後感が爽やかであって欲しい。
そこまで併せ持つ作家さんに出会うのは、なかなか稀なのですが……。
本格派であればあるほど、店頭でパラパラめくっただけで内容が解るわけでもないので、人からのオススメや、偶然の出会いに頼る事が多いです。
雑誌やTVのランキングは、ハズレを引く確率が高いかも。最近の読者と趣味が合わないのかなぁ。


スペシャル・ブレンド・ミステリー 謎001 (講談社文庫)

スペシャル・ブレンド・ミステリー 謎001 (講談社文庫)


というわけで、「安全な作者との出会いの場」であるアンソロジー
'70年代、'80年代、'90年代に、「ザ・ベスト・ミステリー」に選ばれた作品から数点ずつ、東野圭吾氏がチョイスしております。
選ばれたのは、松本清張筒井康隆赤川次郎、日下圭介、高橋克彦連城三紀彦、小杉健治、宮部みゆきの短編、計8篇。知ってる名前ばかりですね〜。
でも、意外と読んだ事がない人もいたりして……。
内容はどの作品もかなり興味深いものでした。
今度、文庫で探して来ようと思った作家さんもいます。新たな出会いに乾杯!