白桐ノ夢

白桐ノ夢 ─ 居眠り磐音江戸双紙 25 (双葉文庫)

白桐ノ夢 ─ 居眠り磐音江戸双紙 25 (双葉文庫)

居眠り磐音シリーズの25巻です。
25巻は、竹村武左衛門とのやりとりがグッと来ましたね。
鰻屋で下働きしていた磐音も、今や有名道場の跡取り。竹村氏と長くつるんでいた品川柳次郎も、働きが認められて品川家の正式な当主に。
周りはどんどん立派になっていくのに、自分だけ何の花も咲かないという惨めな気持ち。かといって、友達を妬む自分も嫌で、酒に溺れ、そんな自分にまた自暴自棄になる姿に、何だかウルっと来てしまいました。
あるよね、そういう行き場のない悲しさって。


でも、今回は佐伯さんが自分の書いた内容を忘れたのか、「あれ?」と思う所の多い巻だったようにも思います。
たとえば、「竹村さんの奥さんのお見舞いに」という話で、深川に行く予定だったはずなのに、気がつけばみんなで仲良く鰻を食べて帰ってきただけだったり。(しかも、竹村さんの奥さんは誘っていない)
おこんさんが「しばらくは一人で磐音様のお世話をさせて下さい」と言ったのに、そのすぐ後に奉公人を雇う事になったり……。
まあ、気にしすぎなのかもしれませんが。


そういや、今、佐伯さんの密命シリーズもTVドラマになっていますね。
あちらはまだ読んだ事がないのですが、今度買って来ようかな〜。
磐音も今年の秋にドラマ化第2弾らしいので、楽しみです。