容疑者xの献身。
- 作者: 東野圭吾
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2008/08/05
- メディア: 文庫
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評価が高いのは知っていたのですが、文庫化を待っていたので、ようやく読み終えましたよ。
この小説の映画化を前提に、「ガリレオ」をドラマ化したそうですね。
ちなみに、今回の日記の内容は、若干のネタバレを含むので注意です。
いや〜、今まで東野圭吾さんの小説では、興味深く読んでも、感動までする事はなかったのですが、今回は初めて泣いてしまいました〜!
「絶望と混乱の入り交じった悲鳴」というたった一行で、ゆさぶられました。
愛する者の愚かさに対する絶望感と、その人から自分に向けられた言葉に対する混乱。
報われる必要性はない。
誰にも理解されなくて構わない。
そう思ってるはずなのに、どうして泣けるんだろうね。
一人でも平気だけど、一人はやっぱり寂しいんだよね。
作者も「泣かそう」とか「こういうのが好きなんでしょ?」と思って書いてるような気がしますよ。だって、隅々まで計算されているもの。うがちすぎ?
泣かせるラストシーンがまず決まっていて、その終点に向かう電車にまんまと乗せられた、と思うと、ちょっと悔しい小市民であった。
でも、才能のある人には売れて欲しいので、このまま頑張って欲しいですね〜。これからもいっぱい読みたいです!
非常に綺麗な、洗練された作品でした。映画も見に行きたいです。
そういえば、この間放送されていた特番「ガリレオΦ(エピソードゼロ)」もなかなか良い出来でした。学生時代の湯川を担当した三浦春馬くん、かなり雰囲気出てましたね。
福山さんの若い頃を担当できるくらいなので、かなりのハンサムかつ実力派俳優。まだ若いのに俳優歴11年っていうのがすごい……。
ちなみに、この秋のドラマ「ブラッディ・マンデイ」の主役だそうな。ほへー。