初陣〜密命・霜夜炎返し

初陣―密命・霜夜炎返し〈巻之七〉 (祥伝社文庫)

初陣―密命・霜夜炎返し〈巻之七〉 (祥伝社文庫)

密命シリーズ第7巻。
金杉惣三郎の長男、清次郎は遠い鹿島で修行中だったのですが、師匠から天下一大会への出場を推薦されて江戸へ戻って来ました。
1巻目ではまだ子供、2巻目では死期の近づいた年増の遊女にほだされて心中未遂をしたりで、危うげな感じだったのですが、すっかり落ち着いて、ものすごい腕利きの剣士となってしまいました。ちょっ、18歳にして強すぎですヨ!!
これからは、親子共々大活躍しそうです。
しかも、早々に薬種問屋伊吹屋の娘、葉月とのロマンスの予感。主役の交代もありえちゃいますね。


ちなみに、副題の「霜夜炎返し(そうやほむらがえし)」とは、清次郎が独力で身につけた必殺剣です。
父である惣三郎の必殺技が「寒月霞斬り」なので、炎と霞と対局にあるようでいて、通じるものがあるのは親子だからでしょうかね。
それから、惣三郎の出先で出会った剣士、棟方新左衛門も江戸の石見道場に客分として加わり、段々にぎやかになってきました。
まだまだ続きは長いので、楽しみです。