日暮らし

宮部みゆきさんの「日暮らし」を読みました。


日暮らし(上) (講談社文庫)

日暮らし(上) (講談社文庫)

日暮らし(中) (講談社文庫)

日暮らし(中) (講談社文庫)

日暮らし(下) (講談社文庫)

日暮らし(下) (講談社文庫)


ちなみに、「ぼんくら(上) (講談社文庫)」「ぼんくら(下) (講談社文庫)」の続編。
この「ぼんくら」シリーズ、大好きです。
前作では、いくつもの小さな事件が、1つの大きな事件へと繋がるお話でした。
この「日暮らし」では、新たな事件が以前の事件と再び繋がりながら、前作で出てきた人々の歩みがわかるようになっています。


というわけで、ぼんくら同心の井筒平四郎、その養子になる予定の超美形・超利発な少年(でも、未だにおねしょ癖のある)弓之助、岡っ引きの手下の超記憶力少年おでこちゃんたちは健在!
煮売り屋のお徳さんも、カラスを連れていた元差配人の佐吉さんも出てきます。
何となく同窓会のような気分でした。
読後感は、胸が痛みつつ、ほっこりと暖かい感じ。
ほろ苦い結末の中に希望の光を灯すのが、宮部流と申しましょうか。
最後のほうは、読み終えるのがもったいない気持ちになってしまいました。
弓之助&おでこコンビの推理小説は、まだまだ読みたいですね。