パンデミック!

パンデミック (Pandemic) 日本語版 ボードゲーム

パンデミック (Pandemic) 日本語版 ボードゲーム

先日、モンハン会でご一緒した方に、パンデミックというボードゲームを紹介していただきました。
これが本当に面白い!
久々に2人プレイでも面白いというゲームに出会いました。
ボードゲームの中では珍しい『協力ゲーム』なので、ぶっちゃけた話、1人2役のソロプレイも楽しいです。
というわけで、軽くゲーム内容をご紹介。


パンデミックとは、『世界的大流行(病)』とかそんな感じの意味。
世界に蔓延する4つの病原体の感染を食い止め、治療薬を開発するために、世界中を飛び回るゲームです。



盤面はこんな感じ。
右上にある【感染カード】をめくり、病原体(四角いコマ)3個感染中が3都市、2個感染中が3都市、1個感染中が3都市、という場面からスタートします。
プレイヤーのコマは、アメリカのアトランタに配置し、各人4アクションずつ行うことができます。


ちなみに、なぜアトランタからスタートなのかといいますと、有名な疾病予防管理センター(Centers for Disease Control and Prevention:CDC)があるから、だそうです。


各プレイヤーは、4アクションを使い、移動、【調査基地】の設置(全ての基地は繋がっており、自由に行き来できる)、【治療薬】の発見(基地内でのみ)、感染者の治療、知識の共有(手札を渡す)が可能です。
役割カード毎に特殊能力があり、例えば知識の共有で手札を渡す場合、そのカードに書かれた都市にいないとやりとりできないのですが、【研究員】はどの都市のカードでも渡すことができたり、【治療薬】の発見には同色のカードが5枚必要ですが、【科学者】は4枚で済む……などです。


アクションを終えると、移動や【治療薬】の発見に使うプレイヤーカードを2枚引き、最後に【感染カード】を2枚引きます。
その都市で新たに発症(1個)するのです。


そして、それだけではありません。
プレイヤーカードに紛れ込んでいるのが、【エピデミック(予想外感染)カード】です。



これを引くと、感染カードの山札から一番下の一枚を抜き出し、病原体を3個置きます。



うおっと、ホーチミンを引いてしまった!
初期配置の大阪・ジャカルタに次いで、アジア全域に緊急事態発生!
病原体は各都市に3個までしか置けません。これ以上増えると、周囲の都市に【アウトブレイク(爆発的感染拡大)
】してしまいます。
……にも関わらず、【エピデミック】で1枚引いた後、捨札を全てシャッフルし、山札の上にのせます。
つまり、どういうことかと言いますと、今までに出た都市をまた引くというコトですよ。
アジアやばし、アジアやばし!!



……ほらね、大阪ひいちゃった。
アウトブレイク】して、東京と台北でも発症してしまいました。
ホーチミンジャカルタじゃなかったので、まだ被害は少なかったといえるでしょう。そのどちらかでアウトブレイクすると、もれなく隣の都市もアウトブレイクしていますから。
アウトブレイクの連鎖反応が、このゲームのスリリングなところです。


その後、アジアから中東あたりでカードをやりとりしながら、赤と黒の【治療薬】を発見!
今回選んだ役割の1人【通信司令員】は、他のプレイヤーコマを動かしたり、他のプレイヤーコマがある都市に移動させたり(自分含む)、ということができるので、カードのやりとりはかなり楽でした。
もう一人の役割に選んだ【衛生兵】も、1度のアクションで1色すべての病原体コマを取り除くことができ、しかも治療薬が発見された病原体については、感染した都市を通るだけで治療できるという能力があり、激しく滅亡の危機だったアジアを、無事に救うことができました。


ちなみに、【治療薬】を作った後に病原体コマが盤上に1つもなくなったものは、【根絶】されたとして、感染カードでその色の都市のカードを引いた時に、感染効果がなくなります。
早い段階で一色でも【治療薬】を作り【根絶】しておくと、後々の安心感が違います!



プレイヤーカードには、プレイヤーに有利な【スペシャルイベントカード】も混ざっています。
初期配置では1つもなかった黄色の病原体ですが、初っぱなの【エピデミック】で発症したヨハネスブルグが、しつこく【アウトブレイク】するので、【人口回復】カードを使って、ヨハネスブルグを捨札から取り除くことにしました。黄色までは手がまわらーん!


このゲームの勝利条件は、4種の病原体の【治療薬】を全て発見すること。
つまり、後は青と黄色のカードを5枚ずつ集めたら勝ちです!
黄色4枚、青4枚が集まり、勝利目前のその時。


3度目の【エピデミック】が……。



よりにもよって、トロント引いてしまった。
ちょっとアトランター、ウイルス漏れとるわよー!!
エピデミック3度めになると、感染カードを3枚引かねばならんのです。徐々に増えていくんですね。
シカゴとトロントはやめてー!



……ま、出ると思ったよ。



でも、何とか【治療薬】の発見が間に合い、ギリギリで勝利致しました。
ちなみに、【治療薬】が発見される前にプレイヤーカードが尽きたり、病原体コマが尽きたり、【アウトブレイク】が8回起こると、
人類の敗北です。
ガクガクブルブル。


パンデミック拡張セット「絶体絶命」 (Pandemic: On The Brink) 日本語版 ボードゲーム

パンデミック拡張セット「絶体絶命」 (Pandemic: On The Brink) 日本語版 ボードゲーム

パンデミック』は拡張セットも発売されておりまして、4人までしか遊べなかったこのゲームも、とうとう5人でプレイできるようになりました。
プレイヤーが増えれば増えるほど、プレイヤーカードの減りが早いので、なかなか難しいと思いますよ!
さらには、【エピデミック】が起こる度にペナルティが課せられる【猛毒株】、特異な増殖をする【変異種】、プレイヤー対決が可能な【バイオ・テロリスト】、3つのチャレンジモードが加わっています。
【猛毒株】と【変異種】を組み合わせて……という遊び方も出来る模様。
……私はそのプレイで勝てたことはありませんがね……。


本当に長く遊べる良いゲームです。おすすめ!



余談ですが、拡張セットのオマケで、病原体コマ入れの“ペトリ皿”が入っているのが、ちょっと嬉しかったりして。