極限脱出 9時間9人9の扉プレイ日記その4。

プレイ4日目にしてクリアいたしました。
2〜3日目は恐怖のバッドエンドスパイラルに陥ってましたからねー。トホホ。
例のごとく、伏せてはいますがネタバレ注意、ですぞ。


最後のフラグである『金庫の暗号解いて殺人犯当てエンディング』は、真エンディングの対極側に入ってました。
犯人の豹変っぷりがいかにも『悪役』って感じで、いっそ清々しいです。
でも、いくら自業自得だとしても、あの残酷な終わり方をさせる必要はないと思うのよ、私。


最後の望みを託した、『真エンディング』。
当初の予想通り、1番最初に通ったルートで正解。
黒幕であるゼロの正体も正解。
主人公が合流する前に語られていたはずの『記憶喪失』の話を、その時にはまだ合流していなかったはずの『あの人』が知っていたという点で、黒幕かグルであるのは間違いなかったですからね。
だけど、最後のパズルで数独で吹いたわ。まあ、『9といえば数独』かもしれないけどさっ。
さらに言うならば、最後の最後で蛇足的オチが。
あのオチ、いるのかなぁ。必然とするならば何故??


そして、真エンディングでも行けなかった『3番』のお部屋……。
7と8の2択だとい言われて素直に従っていたけれど、何度ダメと言われても、みんなを騙して無理矢理3番に入るのが正解だったらしい。
はっはっは……。素直に言うこと聞く性格が裏目に出ましたな!
3番では主人公と幼なじみのヒロインとの小学校時代のエピソードが語られました。
ははー、どうりで真エンディングでウサギ小屋の話とか出てくるわけですよ。ポカーンとしてたの、私だけですかね?!


というわけで、『面白かったけれど、すっきりしない』というゲームでした。
隠しルートとかなければ、これでおおよそのエピソードは見たと思うのですが、真エンディングに近づけば近づくほど、謎が深まったといいますか。
ひぐらしのなく頃に」が好きな人だったら、すんなり納得できる……かもしれません。私は、ひぐらしも納得できないものでね。
真エンディングが『超とんでも系』なので、あれが全貌だとは思っていません。というか、思いたくないんですよ。
SF系のネタを推理モノに使う場合は、その一点を除いて地に足がついていないと名作と呼べませんから。
というわけで、自分なりに考察という名の脳内補完をすることにしました。


以下は、ちょっと語るのに不便なので、伏せ気味にはするけれどちょいちょいキャラ名やら何やらが出てきて、内容モロバレ気味です。
ゲームする予定があり、ネタバレを気にする人は見てはいけない。


……OK?


このゲームに登場する9人の立ち位置を大きく分けると、『黒幕(ゼロ)とその協力者 or その他』となります。
で、真エンディングでは『黒幕+協力者』が2人、それ以外が7人となっているのですが、私はこれが嘘で、『黒幕+協力者』が5人、それ以外が4人と思っています。


まず、明らかに『その他』なのは、ゲーム内での『殺人犯』。
そして、殺人犯が殺したと自白している『9番目の男』です。
それから、フラグを取り払わないと乱心しちゃう『四葉』ちゃん。彼女が最初から真相を知ってたら、無差別にやっちゃうことはなかったはず。
で、最後の一人は……このノナリーゲームの目的のために用意された存在。……と、信じておく。


そもそも、『黒幕』には人を殺す意志がない。
『黒幕』を救うために『参謀』がすべてのお膳立てをしたと考えた場合、このゲームに必要なのは、『黒幕』を救う人間+協力者だけで十分ではないですか。その方が成功率は高いはず。
しかし『参謀』は、「こういう状況を与えた場合、あいつはあいつを殺すだろう」という未必の殺意の持ち主。
仕掛けがうまくいかなかった場合、復讐だけでも遂げようと思っていたのかなぁ?
でも、なるべく上手に話を進めるためには、思い通りに動いてくれる人間は多いに越したことがないはずですよね……。


『セブン』は黒幕を救うという目的は知っていて、一役買ったのではないかと。ただ、死者が出るのは想定外だったかも。
彼の職業から考えもつかない服装は、偽装のために自分で着たのか、果たして……。
脂汗の描写とか、ちょっと説明つかない点はあるけれど、演技もしくはトラウマ、かもしれない……。


それから、『ニルス』は真相も人が死ぬことも知りつつ誘導していた、完全なる共犯の可能性があるのではないかと思っています。
なんといいますか、彼の語ったバングルに割り当てられた番号が、真相なのかイマイチ……。
アルファベットを含む進数が脱出パートで必要以上に出てきた上に、アルファベットか数字か判別しづらい「デジタル表記」なので、そういうネタだろうとは思ってましたが、計算が面倒で途中で放棄しました(←足し算苦手なのも大概に)が……
『殺人犯』が中盤で『S男(仮名)』を殺すためには、殺人犯+9番目の男+ニルスのバングルが必要になってきます。
この時に一番シンプルなのは、2番のバングルが2つあったという考えですが、実はS男がはめていたバングルが2番ではなかった可能性も高い。9番のバングルは壊れなかったのに、2番だけ壊れたって不思議のような……。
でも、もっと極論をいえば、ニルスがS男とバングルを交換して、自ら棺の中で待機することも可能ですよね。それが一番楽チンだし。
目が見えないという設定だから厳しいですが、目が見えない彼に一人で船内の探索をさせる設定にだって無理がありますので、実は目が見えるというオチはあり得ませんかね?


で、最後にこのゲームの中で最も謎めいている『八代』さんです。
9年前の事件に巻き込まれた少女の母親……という設定ですが、何故彼女だけ親なのでしょうか。
しかも、その娘の名前が「ノナ」。彼女自身が、ノナリーゲームの「ノナ」には「9」という意味がある、と発言しています。意味深ですよね。
セブンの過去の記憶にもノナという少女がいるようですが、セブンと八代さんがもし黒幕側の人間だとしたら、その発言も怪しいものです。
そもそもかつては子供たちに解かせたはずの仕掛けのはずが、凄腕プログラマーの八代さんありきの脱出部屋もありますし。プログラマーが何で踊り子風のカッコしてるのとか、謎満載なんですけどね。


回収されていないネタとしては、なぜ『参謀』が9年前に実験に使われた装置をそっくりそのまま手に入れられたかということ。
「株で儲けた」という話はしていましたが、それは金銭的なものだけですよね。まさか、あんな拷問装置とか怪しげな設備満載のアレを、そのまま売りに出すわけがない。
そう考えると、八代さんがハッキングしたか何かして、放置されていた設備をまるごと奪い取ったのではないかと。
子供の親というのは嘘っぱちで、『参謀』が用意した凄腕プログラマーとか、『セブン』が紹介した留置所から仮出所中のハッカー(故にセブンに対して『黒豚』発言……)という可能性も。


そして、ほんとに蛇足的な、真エンディングでヒッチハイクしてくる『アリス』っぽい人物。
あれでいきなりすべてがギャグ風味に。ポカーンですよ、ポカーン。
好意的に考えるならば。
アリスが『依代(よりしろ)』となり、9年前の『黒幕』との架け橋となっていた……とかね。わからん!!
あー、でも急に『よりしろ』と『やしろ』の関係が密に思えてきた。「やしろ(社)」って神様の「よりしろ(依代)」となる場所ですからねぇ。まあ、完全なるこじつけです!!
思い切って『アリス』の母親とか。何だか顔や格好も似てる気がしませんか。そうなると八代さん一体あんた何歳よっ?!
あ、しっかり年齢不詳だったりする……。


……しかし、ここまで書いておいて、私が話を理解していないだけ、というオチだったら恥ずかしいな!
一番ありえるのは、来年の早いうちに、回収していない伏線やら破綻しているトリックやらを回収する完全版ラノベが出るという推測。