自分用宮部みゆきリスト。
宮部さんの本は大方制覇したと思っていたのですが、読んでなかったり、忘れてたりする本もあるようなので、ちょっとメモしようと思い立ちました。
推理小説なのかサスペンスなのかホラーなのかファンタジーなのか、分類が難しいものも多いです。ご本人もジャンル気にしないで書いてるみたいなのでね。
で、まとめた結果。
どうやら、ファンタジーものは興味がないみたいですね、私……。
そして、社会派短編は内容が全く頭に残っていない。20年近く前に読んだものも多いから仕方ないけどさっ。
やはり人間の交流を描いた、読後感がさわやかな作品が好みのようです。少年が主人公のものは大体好きですね。
時代物に関しては、「歴史物が好き」というよりは、素朴で暖かな人たちがたくさん出てくることが多いので好きなのです。だから、時代物でも救いのない怪談系はちょっと苦手です。
色々と再読したいなぁと思いますが、母が買った本も多いので、ほとんど実家にあります。
総金額を考えると、再読は図書館のお世話になるべきかなぁ。でも、図書館にある本って大体ハードカバーなんですよね。
ほんっと、ハードカバーが嫌いなんですよ。高いから買わないっていうのもありますけど、それ以上に読みづらくて。
ハードカバーの方が好きな人って、どれくらいいるのかしら?
以下、作品リスト。長いので隠します。
■現代小説
元警察犬「マサ」シリーズ
- パーフェクト・ブルー (創元推理文庫):宮部みゆきデビュー長編。高校球児の焼死死体を調べる女性調査員と元警察犬のマサの事件簿。2月7日にWOWOWで映像化らしい。
- 心とろかすような―マサの事件簿 (創元推理文庫):元警察犬マサの目を通して見た五つの事件を描く短編集。優しいけれど、ほろ苦い。
親友「島崎君」シリーズ
- 今夜は眠れない (角川文庫):母親が知人から五億円もの遺産を贈られたから、さあ大変。家庭崩壊を防ぐため、「僕」と親友の「島崎君」が真相究明に乗り出した。
- 夢にも思わない (角川文庫):大好きな女の子の従姉が殺された。売春組織との関わりも噂され、落ち込む彼女のために、「島崎君」と一緒に真相究明に乗り出した。
- 鳩笛草―燔祭・朽ちてゆくまで (光文社文庫):超能力を持つ三人の女性を巡る物語。その中の一編「燔祭」は、後のクロスファイアに続く。
- クロスファイア(上) (光文社文庫)、クロスファイア(下) (光文社文庫):念力放火能力者を持つ女が、謎の自警組織に勧誘される。2000年映画化。
- 模倣犯1 (新潮文庫)、模倣犯2 (新潮文庫)、模倣犯3 (新潮文庫)、模倣犯(四) (新潮文庫)、模倣犯(五) (新潮文庫):毎日出版文化賞特別賞、司馬遼太郎賞、芸術選奨文部科学大臣賞受賞。2002年映画化。連続女性殺人事件を、犯人、被害者家族、警察の視点から追う大作サスペンス。ハードカバーの上巻を借りて読んだきりなので、半分未読。
- R.P.G. (集英社文庫):殺人事件から浮かび上る、ネット上の疑似家族。『模倣犯』の武上刑事と『クロスファイア』の石津刑事が登場するクロスオーバー作品。
- 楽園 上、楽園 下:『模倣犯』の9年後、前畑滋子が主役のスピンオフ作品。未文庫化にて未読。
名もなきシリーズ
- 誰か―Somebody (文春文庫):大企業の娘婿だが一介のサラリーマンである杉村三郎の元に、事故死した同社の運転手の娘たちから相談を持ちかけられる。社会派ミステリー。
- 名もなき毒 (カッパ・ノベルス):吉川英治文学賞受賞。杉村の職場で採用したアルバイトはとても質の悪い女性だった。そのうち事態は深刻に……。身近にありそうな話でぞっとする内容。未文庫化だが、新聞小説で読破。
長編
- 魔術はささやく (新潮文庫):日本推理サスペンス大賞受賞。無関係に思えた三つの自殺。逮捕されたタクシー運転手の甥が、事件の真相に迫る。サスペンス寄りだった気がする。
- 東京下町殺人暮色 (光文社文庫):刑事の父と引っ越してきた待ちには、人殺しがあったという噂の家があって……。中学生の視点から書かれた社会派ミステリー。個人的にはすごく好き。
- レベル7(セブン) (新潮文庫):「レベル7まで行ったら戻れない……」謎の言葉を残して失踪した女子高生。そして、記憶を失った男女。TVドラマ化もされた。推理ものではなかった気がする。
- 龍は眠る (新潮文庫):日本推理作家協会賞受賞。雑誌記者が出会った少年は言った。「僕は超常能力者なんだ」――彼が語る真実とは。TVドラマ化された。大好きな一作だが、推理小説の分類でいいのか迷う。
- スナーク狩り (光文社文庫):彼女は元恋人の結婚式に散弾銃を持って現われた。新郎新婦が雛壇に戻る瞬間を狙って……。 「運命の銃口」のタイトルでTVドラマ化。内容を見るとサスペンスのはずだが、全く覚えてない……。
- 火車 (新潮文庫):山本周五郎賞受賞。親戚の婚約者が姿を消した。彼女を追ううちに、彼女の悲惨な人生を知る。悲しくも壮絶な社会派ミステリーの傑作。TVドラマ化された。読後、しばらく引きずった記憶がある。
- 長い長い殺人 (光文社文庫):10個の財布が持ち主を語る短編集。そして、それが一つの重大事件へと繋がっていく。面白かった記憶はある。
- 理由 (新潮文庫):直木賞受賞。超高層マンションでの殺人事件。しかし、その四人の死者はそこの住人ではなかった……。ドキュメンタリー形式のサスペンス。内容、覚えてない……。
連作短編集
- ステップファザー・ステップ (講談社文庫):盗みに入った家の双子の兄弟に半ば脅され、父親代わりになる羽目になった泥棒のお話。元々軽い読み口だったので、荒川弘さんの表紙で再販された途端、ラノベ的な扱いに。すごく好き。
- 淋しい狩人 (新潮文庫):東京下町の古本屋店主とその孫の周りで起こる事件。こういう温かい人たちを書かせたら、宮部さんは天下一品。再読したい。
短編集
- 我らが隣人の犯罪 (文春文庫):オール讀物推理小説新人賞受賞。おじと一緒に犬の誘拐を企てるが――表題作を含む短編集。「サボテンの花」はTVドラマ化。読んだが覚えていない。
- 返事はいらない (新潮文庫):東京に住まう人の姿を描く短編集。長編「火車」の原型といえる話も。「言わずにおいて」がTVドラマ化。読んだが覚えていない。
- とり残されて (文春文庫):ちょっとファンタジー寄りな話が多い短編集。「たった一人」がTVドラマ化。内容はあまり覚えていない……。
- 地下街の雨 (集英社文庫):ミステリーからホラーまで入った短編集。色々な話を書ける作家さんなので、私の頭がついて行けなかった記憶がある。
- 人質カノン (文春文庫):直木賞候補となった表題作を含む短編集。ミステリーというより、社会派小説。内容はあまり覚えていない……。
■SFファンタジー
ドリームバスターシリーズ
- ドリームバスター〈1〉 (TOKUMA NOVELS Edge)、ドリームバスター2 (トクマ・ノベルズEdge)、ドリームバスター 3 (トクマ・ノベルズEdge):惑星「テーラ」では、意識と肉体を切り離す計画が進められていたが、事故により人体実験の被験者だった死刑囚50人が地球の人間の夢の中へ逃亡してしまった。未読。文庫にはならんのかな?
- ドリームバスター、ドリームバスター2、ドリームバスター〈3〉、ドリームバスター〈4〉:ハードカバー版の表紙は山田章博氏で、それだけのために欲しくなる。
SFファンタジー長編
- 蒲生邸事件 (文春文庫):日本SF大賞受賞。TVドラマ化。時間旅行者の行き先は、二・二六事件。歴史を変えることはできるのか。全く覚えていない…。もしかしたら未読?
- ブレイブ・ストーリー (上) (角川文庫)、ブレイブ・ストーリー (中) (角川文庫)、ブレイブ・ストーリー (下) (角川文庫):両親の離婚話にショックを受けた少年は、運命を変える女神の住む「幻界」に向かう。ラノベ装丁バージョンもあり、とにかくたくさん出ている。2006年アニメ映画化。未読。
- 英雄の書 上、英雄の書 下:兄が殺傷事件を起こし、妹は異世界へと誘われる。ブレイブ・ストーリーの少女版といったところか。未読、未文庫化。
- ICO-霧の城- (講談社ノベルス):2001年に発売された名作ゲーム『ICO』のノベライズ。ゲームが好きすぎて怖いので、未読。
■時代小説
お初シリーズ
- かまいたち (新潮文庫):表題作は歴史文学賞佳作受賞。時代小説短篇集。「迷い鳩」「騒ぐ刀」の二作にお初が登場。
- 震える岩 霊験お初捕物控 (講談社文庫):ふつうの人間にはない不思議な力を持つお初が、深川で起きた「「死人憑き」を調べるうちに、赤穂浪士に意外な関係が!
- 天狗風 霊験お初捕物控(二) (講談社文庫):嫁入り前の娘が次々と神隠しに。その背後には「天狗」と呼ばれる存在があった。
茂七の事件簿シリーズ
- 本所深川ふしぎ草紙 (新潮文庫):吉川英治文学新人賞受賞。深川の七不思議に絡めた時代小説短編集。人情味あふれる捕物帖。
- 初ものがたり (新潮文庫):初ものにちなんだ時代小説連作短篇集。「回向院の旦那」こと茂七親分が不思議な事件を解決。
- 幻色江戸ごよみ (新潮文庫):茂七が登場しないのでシリーズものではないが、茂七の事件簿のドラマ原作として使われた短編集。
ぼんくらシリーズ
- ぼんくら(上) (講談社文庫)、ぼんくら(下) (講談社文庫):深川の鉄瓶長屋で起きた殺人事件。その後、次々と長屋から人が消えてゆく。ぼんくら同心と、利発な甥っ子が謎を解き明かす。
- 日暮らし(上) (講談社文庫)、日暮らし(中) (講談社文庫)、日暮らし(下) (講談社文庫):佐吉が人殺しの疑いをかけられた。しかも、殺した相手は実の母だという。ぼんくら同心と利発な甥っ子のコンビ再び。
時代小説短編集
- 堪忍箱 (新潮文庫):苦い後味の表題作から、さわやかな人情ものまで取りそろえた短編集。ホラー寄りです。
- あやし (角川文庫):怪談短編集。推理ものではないので、犯人が誰とかそういうものはなかったと思う。
時代小説長編
- あかんべえ(上) (新潮文庫)、あかんべえ(下) (新潮文庫):おりんは、亡者の姿が見えた。彼らがまとう悪しき因縁とは。超常ものですが、謎もたっぷり。
- 孤宿の人(上) (新潮文庫)、孤宿の人(下) (新潮文庫):四国に置き去りにされた娘が、江戸から流されてきた"鬼"と出会う。悲しくも美しい物語。
- おそろし 三島屋変調百物語事始:ある事件を境に心を閉ざした少女が、不思議な話を聞くうちにうち解け、やがて事件も明らかになっていく。 未文庫化、未読。
■その他
- ぱんぷくりん セット:〈鶴之巻〉〈亀之巻〉をまとめて箱に入れた昔話風絵本のセット。絵は漫画家の黒鉄ヒロシ氏。外箱はのし紙風。未読。
- 平成お徒歩日記 (新潮文庫):古地図や資料を頼りに江戸を歩き回って書いた紀行エッセイ。未読。
- チチンプイプイ (文春文庫):室井滋さんとの対談集。未読。