このミステリーがすごい!

このミステリーがすごい! 2010年版

このミステリーがすごい! 2010年版

最近、本屋の平台に並んでいる作家さんの名前がさっぱりわからなくなってしまったので、そろそろ新規開拓しようと思いたち、「このミステリーがすごい!」を初購入。
表紙のニャームズに誘われた形となりました。ニャームズかわいいよ、ニャームズ。


ざっと見た感じ、推理小説以外のホラーなどもランキングにまじっているようで、人によってかなり好き嫌いがありそう。
このミス大賞受賞者などの短編も掲載されており、「この人の名前、最近よく見るけれど、どんな話を書くのかなー」と知るにもいいかもしれません。


以下、短編小説のメモ。
映画やドラマと映像化された『チーム・バチスタの栄光』の海堂尊『四兆七千億分の一の憂鬱』46ページ。桜宮警察署の加納警視正と玉村警部補のコンビ(ナイチンゲールの沈黙以降に登場)がメインで、シリーズ主人公の田口公平もゲストでちょろっと。DNA鑑定にまつわるミステリー。
ドラマ「相棒」のスピンオフ小説『鑑識・米沢の事件簿〜幻の女房〜』が映画化されたハセベバクシンオー『ミライ』16ページ。岡崎二郎氏の日常SF漫画みたいな、ちょっと不思議なお話。
『屋上ミサイル』でこのミス大賞を受賞した山下貴光『コンビニの王』30ページ。コンビニ立てこもり事件の真相。
WEBマガジン『腹藝春秋』編集長のかくたかひろ氏『警部補・山倉浩一 あれだけの事件簿』3ページ(アンソロジー『奇想天外のミステリー』より)。ミステリーを茶化したショートショート


ランキング、書評、出版物リスト、著者近況、座談会、短編小説等々が掲載されて500円は、確かに安いと思います。
個人的には、選者の本音が見え隠れする座談会と、山下貴光氏の短編が面白かったですね。