二重標的

二重標的(ダブルターゲット)―東京ベイエリア分署 (ハルキ文庫)

二重標的(ダブルターゲット)―東京ベイエリア分署 (ハルキ文庫)

今野敏氏の警察小説。ちなみに『二重標的』と書いて『ダブルターゲット』と読むようです。
若者ばかり集まるライブハウスで、三十代のホステスが殺され、事件を追ううちに同時刻に起きた他の事件とつながりを発見する……というお話です。

ドラマ『ハンチョウ〜神南署安積班』の原作で、安積班は神南署の前後に東京湾臨海署にいたため、『踊る大捜査線』のネタ元とも言われているそうな。
で、この話はドラマより前の臨海署の頃の話で、昭和末期のバブル時代、「パソコン通信」がさほど浸透しておらず、現在のデートスポットがまだ何も建っていなかったりする辺りには時代の流れを感じますが、物語には古くささを全く感じません。
シリーズ第一作目なので、人物描写にかなり裂いていた印象が。
敏腕刑事と不器用な父親の顔を持つ安積警部補が、なんともいい味だしてます。
部下もみんな人間くさくていいですね。
パソコンが得意な須田刑事役の塚地さん(ドランクドラゴン)はハマリ役だなぁ。
でも、村雨刑事と速水小隊長は、ドラマの方でちょっとイケメンすぎやしませんか!
中村俊介さんも細川茂樹さんも好きな俳優さんですけどね。イケメン苦手な私にはめずらしく。
そうそう、ドラマには仮面ライダーアギト響鬼ウルトラマンティガ(OV版)が出てますね。頼もしいな、神南署!
というわけで(?)、小説もドラマも続き見ます!