浪速少年探偵団

浪花少年探偵団 (講談社文庫)

浪花少年探偵団 (講談社文庫)

「しのぶ先生」が事件に自ら巻き込まれていく、浪速パワー全開の短編集です。
解説の宮部さんではありませんが、「ネイティブ大阪人」で「標準語と関西弁のバイリンガル」の人々には羨望を感じてしまいます。
北海道って言葉の特徴があまりなくてつまらないのよね。関西弁に限らず、方言大好きです。生き生きしています。
話の中でぽんぽん飛び交う関西弁に、本当に関西人って日常会話からして漫才みたいなんだなぁ、と錯覚しちゃいます。いや、実際にそうなの?
ほんと、オバハンからお子様まで元気だなぁ。っていうか、しのぶ先生の行動が既にオバハ……ゴホン。


東野圭吾さんは淡々と物語を進める印象がありましたが、「こういうのも書ける作家さんなのだ」と評価が180度変わりました。
まあ、子供いっぱい出てきても容赦なく殺人事件が巻き起こるので、子供向きとは言えませんけどね。
それから、全然「少年探偵団」ではない!


以下備忘録的メモ。
【しのぶセンセの推理】センセの生徒の父親が殺され、生徒のためにセンセが走る。
【しのぶセンセと家なき子】生徒のゲームを盗んだ少年の父親が、死体で発見される。
【しのぶセンセのお見合い】センセのお見合い相手・本間の勤める会社社長が殺され、本間が疑われる。
【しのぶセンセのクリスマス】センセがクリスマスに買ったケーキから血みどろのナイフが発見される。
【しのぶセンセを仰げば尊し】生徒の母親が布団を干している時にベランダから転落した理由。