わが家の歴史

三夜連続放送の『わが家の歴史』を、在宅バイトしながらずっと見ていました。
昭和に活躍した有名人を、現代の有名な役者さんたちが演じているのですが、音しか聞いてなかったので、誰が誰だかわからないという有様。
すごい豪華キャストだったので、ちょっともったいなかったかな。


お話としては、長女が貧乏の果てに妾になったのに、家族は夢を追いかけて倒産を繰り返しつつ長女にやっかいになる、という散々ものではあるのだけれど、嫌なヤツが一人もいなくて清々しかったです。
確かに私が子供の頃くらいは、「昔、一家で夜逃げして……」とか、「二号さんの子供で……」っていう人がちょこちょこいたんですよね……。
私もれっきとした昭和の人間だわ。
でも、「妻との間に愛はない」なんて言葉、男のエゴだなぁとは思った。登場した女性達、みんなけなげでしたね。


大泉洋の演じる「つるちゃん」は、この一家のせいで最もわりを喰って流浪する役なのですが、『水曜どうでしょう』で騙されるように世界を転々と旅した大泉さんが演じたのがまたリアリティあって面白かったですね。誰を恨むこともなく、幸せになってくれて良かったーと思いました。それにしても、まさか南極まで行くとは!
そして、高田純次演じる「古賀」のせいで一家はかなり酷い目に遭うのですが、それも誰も責めない。
「しょーがない」の精神です。ビバ日本人。
西田敏行演じるお父さんは、ほんと懲りなかったよなぁ。そしてそれを何だか許せるキャラにしちゃう西田さんはやはり天才だなぁ。
長男演じた松潤より、次男演じた佐藤隆太の方が4歳も年上なのだけど、お父さん似の次男は確かに佐藤隆太じゃないと無理な気がしました。ああいう見るからに「バカだけど竹を割ったようにイイヤツ」を演じられる俳優は貴重ですよね。
他にも兄妹たちの年齢は決して年齢順ではなかったようです。年下にされても年上にされても、微妙な気持ちになっちゃいそうですね。絶対それは三谷さんのイタズラだと思うのですけれど。くは。


そして、物語を動かしていた「お父さん」と「旦那さん」が亡くなった後も話は続いて、家族みんなで子供の運動会に駆けつけたところが、すごく良かった。
大切な人がいなくなっても人生はずっとずっと続いていくし、それもまた幸せなことなんだよね。