人見知りとゴミ端。

春が近づいてくると、「井戸端会議」ならぬ「ゴミ端会議」が始まります。
ご近所に住まうママさんたちが、ゴミステーションのすぐそばで集まり、ペチャクチャと子供の話や愚痴やらテレビの内容やらを語り合っております。


さすがに冬の間はいなかったのですが、ちょっと暖かくなると冬眠から目覚めて活動しはじめるのです。
先日、適当な格好でゴミを捨てにきたママさんが、ロングTシャツ1枚でガタガタ震えながら話をしていました。お気の毒に……。
しかし、次に見た時は、厚手のオーバーを着てまで外で何時間も話し込んでおりました。
私にその感覚はわからんなぁ……。


私みたいに子供がおらず、外へ働きにも出てもいない人間は、陰口をたたかれがちなので嫌なのですよね。
気のせいではないです。団地は声が反響するので、会話がダダ漏れですもん。
そもそも、毎日そんなに新しい話題があるわけない。
話題作りのために、通りがかった人をネタにする。
「今の人知ってる?」「知ってるけど話したことない」「普段、何やってるんだろ」「知らないけどアレじゃない?」「それっぽーい!」「ぽいぽい!」って盛り上がる。
女ってそういうものです。
話題を提供するのもしゃくなので、話し声が聞こえなくなるまで待っていたのですが……。
ほんっとに話が尽きないのだなぁ。


そして、いつも昼の午後の3時頃にくるゴミ収集車が今日にかぎって朝の9時に来て、ゴミを捨てそびれました。


うー、私ってばほんと人見知りが激しすぎ。ゴミくらい気にせずポーンと捨てて来たらいいのにね。
「ゴミ端」ですらこれなのだから、かつて炊事も洗濯もすべて行われていたという「井戸端」は、ほんと社交的じゃないとつらそうだなぁ、と過去に思いを馳せてみたり。現代の人間で良かったよ!
はぁ……人の目を気にしない強いハートが欲しいですわ……。