ピーターラビットと旭川

5月23日まで旭川美術館でビアトリクス・ポター展』が行われております。
いわずと知れた『ピーターラビット』の生みの親です。
http://www.dokyoi.pref.hokkaido.jp/hk-asamu/beatrixpotter3.pdf


以前から行く気満々だったのですが、旦那さまのお休みが今日を逃すともうないという事で、町内会のゴミ拾いを終えた後、大慌てで支度をしてレッツ・ドライブ!
同じ北海道とはいえ、旭川までは片道178kmとなかなか遠い。
出発が遅かったため、一般道を行くとポター展をゆっくり観る時間がなくなりそうだったので、行きは高速を使うことにしました。
うちの車はETCを搭載していないので、片道3,900円です。わお。
実は車よりJRで行った方が倍くらい早いのですが、二人で往復すると2万円を超えるので、お財布的なナニガシによりムニャムニャ。


途中、砂川SAで休憩。
『岩瀬牧場』のイタリアンジェラートを戴きました。
旦那さまはミルフィーユ、私はクリームチーズ。うまー。


黒豆どら焼きなんてものもありました。
うちの旦那さま、どら焼き・たい焼きなどが好きなんですよね。
これは、甘露煮の黒豆を挟んだという感じで、ゴロリとした豆が食べ応えありました。


建物の横手には謎の生物像がありました。何者だ、お前。


旭川には午後1時半ほどに到着。
ゆっくり観られるわーと思いきや、駐車場前が渋滞で入館できず。
「すみませんネェ、今日はお花見日和で……」と平謝りの警備員のオジサン。
旭川美術館は『日本の都市公園100選』にも選ばれた常磐公園の中にあり、共用駐車場が一年間で最も混雑する時期に当たってしまったようです。
まあ、でも景観も美しい時期に来られてラッキーでした。
http://www.asahikawa-park.or.jp/topics/krk_oshirase/sakura/sakura_2010.html


ポター展は混雑まではしていなかったものの、なかなかの人の入りでした。ピーターラビット人気が伺えますね。
ピーターラビットの絵はもちろん可愛らしくてうっとりでしたが、ビアトリクス・ポターの生涯を追う写真や、若かりし頃に描いた動植物のイラストが多く、興味深かったです。
当時のヨーロッパ上流階級の女性は植物画を嗜むものだったそうです。手芸を嗜むのは知っていましたが、植物画もそうだったとは知りませんでした。しかし、ポターの動植物画は図鑑などに載るレベルの繊細で精密な描写で、唸らされました。これはすごい。
かつて有能な植物学者でありながら、「女性が学者なんてとんでもない」と学会に反対され、仕方なく叔父が彼女の論文を発表することになったという話は知っていましたが、それがたかだか100年ほど前の事なのですよね。
学会がその事実について謝罪したのが「ついこの間」という事にも驚きました。そういや、地動説を唱えたガリレオへの謝罪が行われたのも、死後350年後でしたよね。
「遅いよ……」とは思いますが、そういう過去の過ちを「時代の風潮」とせず、どれほど時が経ってもしっかり謝罪するんだなぁ、とちょっとした感銘を受けました。文化の違いでしょうか。


ポター展のチケットは、記念に手帳へ貼りました♪


美術館を出た後、せっかくなので旭川ラーメンを食べに行きました。
足を運んだのは『蜂屋』
本店が美術館から近かったので選んだのですが、住所がワケわからず(15丁目左、ってどこをもってして左?!)迷いに迷った上、お店を見つけたものの駐車場の場所がわからなくて断念。しょんぼりと5条創業店の方に行きました。
醤油ラーメンをいただいたのですが、かなり魚の風味が強いスープで、油がかなり浮いているにもかかわらず、あっさり味。最近はどこもかしこもトンコツ系が多い中、やはり独特の味で美味しかったです。
麺を食べ終わった後、「残ったスープに豆腐入れたら美味しそうだな……」と思ってしまいました。
どうスかね、湯豆腐ラーメン。だめか。
記念にラーメンの写真を撮ろうと思ったのですが、入った時間がオヤツ時だったために他の客がおらず、撮影を断念した小心者です。店を出る頃には何組かいらっしゃったのですけれどね。もうちょっと早く来てよ、も〜。
http://www.hachiya-ramen.co.jp/


その後、ロールケーキ専門店『Q'LL』へ。店名の読み方が謎でしたが、「クルル」と読むそうな。
一瞬、黄色くてビン底眼鏡で子安声で、カレーとボルシチを執拗に愛する、陰湿なカエルっぽい宇宙生命体の姿が頭に浮かびましたが、それとは全く無関係な愛らしいお店です。
お店の中には、色とりどりのロールケーキがズラリ。
まるでロールケーキの虹のようでした。
もちろん切り分ける前のロールも買えますが、それぞれ一切れずつ小分けでも売っているところ嬉しいですね。女はちょっとずつ色々食べたい生き物なのさっ。ああ、私が旭川の住民だったなら、通うわココ。
http://r.tabelog.com/hokkaido/A0104/A010401/1025211/


帰りは、道の駅スタンプラリーをしながら一般道を戻りました。
北海道は田植えが始まる直前で、代掻きまでが終わった田んぼの水面がキラキラと光ってキレイでした。


今回スタンプを押したのは、旭川、深川、滝川です。
道の駅あさひかわでは、『ジュンドッグ』というものを買って帰りました。
エビフライをご飯で巻いたもので、なかなか美味しかったです。雰囲気的には天むすに近いかな。
美瑛の『レストラン純平』というところが開発したので、『ジュンドッグ』という名のようですね。でも、今は旭川売店でしか売っていないという……。旦那さまはチキンカツのジュンドッグを選んでいました。あらびきソーセージなどもありましたね。美味しい。


札幌では友達と合流し、お土産のロールケーキを食した後、CoCo壱番屋で夕飯を戴きました。
カレー屋にもかかわらず、私はいつものごとくハヤシライスのハーフです……。好きなんですよ、ココイチのハヤシ。
伝票に4がいっぱい並んでいて、ちょっと嬉しかった小市民。


最後まで楽しい一日でありました!