紳士のためのエステ入門

紳士のためのエステ入門ー警視庁幽霊係 (ノン・ノベル)

紳士のためのエステ入門ー警視庁幽霊係 (ノン・ノベル)

天野頌子先生作、警視庁幽霊係シリーズ4作目。こちらも短編集。
今回は被害者の幽霊に感服するお話ばかりでした。死ぬには惜しい人材ばかりです。『魚座の男』に出てくる少年霊には泣かされそうになりました。
普段はミステリーというより人情ものなのですが、表題作はなかなかロジックな犯人当て。
惜しむらくは、間取りが解るような絵が欲しかったということかな。
坂田さんの絵は結構好きなのですが、さすがにザックリしすぎな気がするなぁ。


以下ネタバレ含む備忘録。
魚座の男】母のヒモに殺された少年が、母の安否を心配して柏木警部補に助けを求める。
【紳士のためのエステ入門】美人エステティシャンが営業中に殺され、伊集院警部補が容疑者のひとりとなってしまう!
【恐妻家は嘘をつけない】ベランダから転落死した妻の霊は、めまいで落ちたと自己申告するが、その実態は違っていた。


やっぱり、ミステリー好きとしては、『紳士のための〜』の挿絵の背景描写を頑張ってほしかったなぁ。残念。