闇のイージス21〜26巻

作・七月鏡一先生、画・藤原芳秀先生。鉄壁の盾を持つ護り屋イージスのお話。最終巻まで。
…………。
終わってねぇ!!
最近、ちょっと連載が長くなるとタイトルを変更、っていう展開が多いですが、個人的にはそこで見切りをつける事が多いです。
これならば、"蝶"と直接対決をした16巻で終えて、17巻から仕切り直してくれた方がよかったなぁ。
続編は「暁のイージス」です。近所の本屋には置いてなかった。いつ読めるかなー。


24〜25巻の「監獄編」はすごく面白かったです。
イージスがその盾である義手を持たぬまま、単身刑務所に乗り込みます。衝撃でした。片手でも強いっ。
賄賂・薬物・男娼やらが横行し、人の死に尊厳はなく、誰も信じられない檻の中で、実力でのし上がり、ささやかながらも育まれる友情。
監獄物の魅力がギュッと詰まってます!


闇のイージス 21 (ヤングサンデーコミックス)

闇のイージス 21 (ヤングサンデーコミックス)

火山本部長のやり方は嫌いですが、もしこの漫画と同じようにテロにさらされたら、同じように密かな取引で他国に任せるか、さもなければ自国で解決しようとするも責任のなすりつけ合いで手遅れになる気がする。
でも、それが証明される日は来ないといいなぁ。


【紅き眼】天才的な狙撃テロリスト"木曜日の悪魔"アスラン・カディロフが日本へと渡った。彼のテロ行為から市民を護るため、守渡刑事が瀕死の重傷を負う。
【彼方より】旧KGBの流れを組む者たちが、アスランを仕留めるために日本と取引を行い、日本へやってきた。一方、アスランは母国チェチェンで"対テロ行為"の巻き添えとなった友の声に突き動かされていた……。


闇のイージス 22 (ヤングサンデーコミックス)

闇のイージス 22 (ヤングサンデーコミックス)

あのマッチョが、あれで死ぬわけがないとは思っていたけれど、ここで再登場。
外伝は"天使"が活躍するもの。理解不可能だった彼女が、何を考え、どういう結末を望んでいたのかが伺い知れる内容です。何だかメーテルみたいだったな。


【黒の境界】アスランの幼なじみであるマリーカは、命がけで彼のテロ行為を止めようとするが、特殊部隊員の前に倒れる。最後の心の支えすら失ったアスランは……。
【鏡よ鏡】ストーカーが女子大生を追いつめる。とうとう姿を現したのは、彼女と存在を入れ替わろうとする"影"だった……?!
【笑う天使】ある目的から家庭教師として五十鈴家に入り込んだ"天使"。ところがある日、五十鈴家当主が殺され、その犯人を"嘘を見抜く"力で探し当てる。


闇のイージス 23 (ヤングサンデーコミックス)

闇のイージス 23 (ヤングサンデーコミックス)

イージスが警察官だった頃のお話がてんこ盛り。
彼の妻となる晴美さんは素敵な女性でした。心の空白を埋めてくれたものが失われる時の喪失感とは、どれほどのものなんだろう。想像しただけで胸が痛い。
普段冷静な甲斐が、溺愛してる妹の事となるとちょっとアホになるのも良かったです。


【夏の記憶】イージスがまだ機動隊員だった頃、公安一課の甲斐警部に出会う。甲斐の物言いに反発していたが、犯罪者が彼の妹を攫う場面に出くわし……。
【蒼ざめた馬】SATの技術を駆使して戦うテロリスト"ペイルライダー"を止めるよう、SATの者から依頼られる。彼の人生を狂わせたのは、イージスの存在だと言う。
【6番倉庫の二人】SAPに所属していた頃、現場で甲斐警部と再会し、彼が警察の道を目指したきっかけを聞く。


闇のイージス 24 (ヤングサンデーコミックス)

闇のイージス 24 (ヤングサンデーコミックス)

【プリズナー】甲斐はFBIと協力し、刑務所の潜入捜査につき、行方を絶った。彼の消息をつかむため、イージスも単身その刑務所へと乗り込む。
パノプティコンの亀裂】ボクシングの元ヘビー級チャンピオンのベンと戦い勝利したイージスは、彼から甲斐の情報を手に入れる。そして、背の十字架を見たムライがイージスに接触してくる。


闇のイージス 25 (ヤングサンデーコミックス)

闇のイージス 25 (ヤングサンデーコミックス)

外敵からの身を守り、それでいて敵を滅ぼす力も持つ"炎"がイージスを表すならば、冷たいけれど温かく、静かに世界を白く覆う"雪"が甲斐のイメージなのか、と。
夜の雪山のシーンは鳥肌が立ちました。複雑な友情関係。
そして、"蝶"の精鋭部隊(?)が登場。なんて不穏な引きなんだ……。


【マーキュリー・ライジング】甲斐の最後の足取りが懲罰房と知ったイージスは、看守のお気に入りの男娼との仲を見せつけ、自らも懲罰房へとつながれる。そこで見つけたメッセージとは……。
【繋がれざる者たち】刑務所の生き字引・ロペス爺さんの助けを得て、秘密の地下室へと忍び込む。そこではムライの手により、核爆弾が密造されていた。


闇のイージス 26 (26) (ヤングサンデーコミックス)

闇のイージス 26 (26) (ヤングサンデーコミックス)

【竜の歯】イージスが不在の間、ちひろは"護り屋"として戦うことを決意する。しかし、若い女であるため全く信用されず、依頼人の浅はかな行動によって、窮地に陥る。
【紫陽花】リゾート開発のための作業車をイージスが止める。山頂のボロ小屋を護るよう、故人から依頼されたのだった。
【明日の顔】予言者と持てはやされる少女が、テロの予知をした。新興宗教の教祖でもある彼女はイージスに護衛の依頼をするが、その背後には彼女をいいように操る者がいた……。