千歳上空にはいたらしい。

今日は東京からあずまさんが遊びに来て下さるとの事で、千歳市民の我々夫婦は、空港までお出迎えに行きました。


いやね、もう嫌な予感はしていたんですよ。だって、すごい雪なんですもの。この冬、なかなか雪が降らないねぇ、なんて言っていたら、ドカッとまとめて降りましたからね。
車の上に積もった雪を見て、唖然としました。早めに出ようと思ったのに、雪かきしてるうちに、飛行機の到着時間が迫ってきてしまいました。
大慌てで空港に向かうも、路面が路面だけにスピードを出すわけにも行かず、駐車場に到着した時には、すでに待ち合わせ時間を過ぎていました。その駐車場も、車なのか雪山なのか不明な物体が立ち並んでいるような状態。線も見えないので、どこに停めて良いものやら……。
そんな天候だったので、やはりまだ飛行機も到着しておりませんでした。


「うひゃ〜、1時間前に到着予定の飛行機がまだ到着してないよ?」
「あずま君の乗ってる飛行機はどれなの?」
「11時発だって言ってたけどね」


その飛行機は既に到着時間が20分遅れに変更されていました。
そして、20分経っても到着する気配はなく、到着予定の掲示板の表示でどんどん繰り上がっていって……。


「あ、1便前の飛行機が旭川着に変更になってる!」
「その次の便は、仙台に……」
「うわ〜、さらにその次からは欠航になったよ!」
「でも、電光掲示板では、まだあずまさんの乗った飛行機は到着する事になってるよ?」


そして、それからずいぶん経って鳴り響いた携帯電話。


『……こんにちは、あずまです〜』
「い、今どちらですか?」
ひよこを持って千歳市上空を彷徨ったあげく、羽田に戻ってきました
「やっぱり! 東京に戻れただけ、運が良かったですよ〜」
『これから陸路で行けないか検討してみます』
「……ッ!! や、やめとけッ!!」(懇願)


気持ちは本当に嬉しかったんですけどね。今来たら、逆に東京に戻れない可能性が……。
「今回は残念だったね〜」と旦那さまと話をしながら家に帰ると、朝に雪かきしたはずの駐車場がまた雪に埋もれており、疲労感にトドメをさされましたとさ。