イレギュラーなトゥルーエンド。

友達とブレイド・オブ・アルカナを遊びました。
以前のキャンペーンでのラスボス、ファルダールが生きていた頃の番外編との事で、新キャラを作成しました。


考えた末に、メインで選んでみたのは“エルス”です。
エルスは本来、魂を分かち合う“相棒”と一緒に戦うキャラクターなのですが、あえて《守護神》の特技を取り、誰かの“相棒”になってみようと企んでみました。
ちょうど旦那さまは貴族出身の“コロナ”にするらしいので、頼み込んで旦那さまPCの一族の守り手、という設定にしました。


最初は、「守護神だし……」と思い、“アダマス”を組み合わせようと思ったのですが、大変な事に気がついて断念。《守護神》は、武器防具その他、装備が使えない!!
イレギュラーなキャラクターは、色々とデメリットが多いのだなぁ。
こうなったら“クレアータ”の《装甲外皮》と、“アクア”の《鉄身》でダメージを減らしてやるしかないと思ったのですが、《装甲外皮》も《鉄身》も《守護神》も、アルカナを現在にしないと取れない特技でした。しくしく。


そうすると、装甲値が上がる《鱗》は、せめて2レベルくらいないと不安ですよね。でも、レベルのある特技って、取得するのにレベル毎に必要な経験点が増えていくんですよ。ぼ、防具が使えないのって辛いなぁ。
キャラメイキングにあたって、30点の経験点を貰ったのですが、巨大化してHPを増やしたり、振るダイスの数を増やしたりする事でほとんど使い切りました。能力値は希望を9まで下げてカバー。うっ!(心にダメージ)
おかげさまで、HPは64もあります。殺戮者かよお前は、って感じですが。
攻撃力も4D10。でも、素手攻撃だから追加ダメージがないのです。強さが中途半端でしょんぼり。う〜ん、今後に期待という事で……。


ストーリーはといいますと、殺戮者に堕ちた仲間に主を殺されてしまった鎧“黒の守護者”が、主を守れなかった悲しみから、自身も殺戮者となって復讐をするというもの。
最初のうちは、わりと呑気に「お待ちしておりました、ご主人サマ〜」なんて言いつつ、旦那さまのキャラクターにまとわりついて遊んでいたのですが、もしかして自分ってものすごく重要な立ち位置なんじゃないかと、ハタッと気がついてしまったりして。
自分の設定と重ね合わせると、“黒の守護者”の行動を否定できない自分がいるんですよね。


もし、自分がいながら主を守る事ができなかったら……。


それは、どんなに悲しい事だろうか。そう考えると、“黒の守護者”の復讐を遮る事はできませんでした。
そして、殺戮者対殺戮者の仇討ちが終わった後、“黒の守護者”は我々と戦う事を望むのです。殺戮の衝動が自分の意志で押さえられるうちに……戦士としての誇りを失わないために。


“アダマス”の聖痕を持つ“ディアボルス”の鎧だけあって、装甲値はガチガチ。出目が走らないわたしの素手4D10攻撃なんて「カーン!」です。
しかし、ご主人サマの特技《粉砕剣》と《刃乗り》で防御力は激減。ナイスフォローです、ご主人サマ!! ……って、ご主人サマにフォローされている守護者ってどうなのだ。ううう。
そして、わたしの攻撃に“黒の守護者”の∵死神の手∵がかけられます。ああ、早く楽になりたいんだね。ご、ごめんよう、ショボい攻撃で。頑張って精進するよ〜、なんてちょっと涙目。


しかし、長い戦闘の末に防御の策も尽き、防具を∵爆破∵された仲間の聖騎士が死んでしまいます。
そこに、フレキフェルのキャラクターの∵模倣∵が、“黒の守護者”の主の聖痕によって∵活性化∵されました。


「……何のつもりだ?!」
『それをどう使おうと、お前の自由だ』
「では、“黒の守護者”を∵爆破∵……」


 **放送中断** (遠くで乱闘の音)


「もちろん聖騎士を∵再生∵。ジョークですよ、ちょっとしたジョーク!」
「ちょ、ちょっとドキドキしました」


そして、長い戦いも終わり、“黒の守護者”は闇の鎖に捕われていくのでした。……そして、エンディング。
心につかえていたものが取れたというか、いくつかの奇跡が起きました。
でも、このエンディングは、ブレイド・オブ・アルカナで言えばイレギュラー。選んではいけない道をいくつか選んだ末の、トゥルーエンディングでした。良かった!