MADELINE

Madeline (Picture Puffin)
Ludwig Bemelmans

マドレーヌはみんなの中で一番小さいのに、ネズミもトラもへっちゃらな、ちょっと変わった女の子。11人の女の子たちと一緒に、寮長のミス・クラベルがいる寄宿舎に住んでいます。
ある晩、マドレーヌがお腹が痛いと泣き出します。お医者さまは言いました。「盲腸だね!」

マドレーヌが、盲腸の手術の痕をみんなに自慢げに見せるシーンは、つい「プッ」と笑ってしまいました。何ということもない話なのですが、とても可愛いです。ミス・クラベルは大変でしょうけれどね。
英語としては独特の言い回しが多くて、読むのにちょっと苦労しました。韻を踏んでいたり、遠回しな表現だったり、少々こじゃれた感じなんですよね。
例えば、"On her bed there was a crank, and a crack on the ceiling had the habit of sometimes looking like a rabbit." は、聞き慣れない単語の言葉遊びが入っているので、最初はチンプンカンプンでした。
多分、「彼女のベッドにはクランクがついていて、ひび割れた天井のシミはウサギのように見えた」って感じの意味だと思う。


THE 20th Century Children's Book Treasury の中から、YOUNGER 向けの一作。
邦題は、『げんきなマドレーヌ』です。公式サイトもありました。
このシリーズは全部で6冊あるようなので、続きもいずれ読んでみようと思います。
しかし、Madeline は本来、マデラインとかマデリーンと読む気がします。名前の翻訳って難しいですね。