The Tub People



The Tub People
Pam Conrad, Richard Egielski

タブピープルは木の人形。パパ、ママ、おばあちゃん、お医者さま、おまわりさん、ぼうや、わんちゃんの順で、みんな一緒にお風呂のへりに並んでいます。
ある晩、せっけんの舟から落ちてしまったぼうやは流されて……。

久し振りの洋書になります。
ちまちまと読んではいたのですが、辞書を引かないと意味が判らない本が多くて、日記に書けませんでした。まだまだ語彙力が足りませんね〜。


タブには、「小さくて丸い人、浴槽、船」という意味があるようなので、タブピープルとは恐らく、「お風呂の中で浮かぶ小さくて丸っこい人形」の名称だと思います。
「みんなが見ていない時に、オモチャって本当は動いているんじゃないかな……」と、子供の頃に誰でも想像するようなお話になっています。


イラストは緻密に描かれているのに、とても暖かみがあります。
タブピープルは木のオモチャなので、ほとんど表情がないはずのですが、お風呂で遊んでいる時は何とも楽しそうですし、ぼうやがいなくなった時は寂しさが漂っています。助け出された時はみんな本当に嬉しそうな顔をしている気がするので不思議ですね。
ハッピーエンドでほのぼの系。


THE 20th Century Children's Book Treasury の中の、YOUNGER 向けの一作です。
"The Tub Grandfather" という続編もあります。
邦題は『おふろぼうや』です。続編は『ぼくのおじいちゃん』です。