トーキョーN◎VAクロニクル。

こ、このサプリメントは、本当にすごい。
トーキョーN◎VA13年間の歴史がみっちり詰まってます!
ルールブックと同じくらいのお値段ですが、それだけの価値はありますね〜!


まず、1st・2nd・R・RR・Dというルールブックの時代に分けて、今までに出てきたリプレイPC&NPCの一覧&簡易プロフィールがずらり。数百人? もしかしたら千人超えるかも?
これまでの公式NPCの変移がわかって、なかなか面白いです。
昔のルールブックに掲載されたNPCデータは、能力値や技能のレベルがブレイド・オブ・アルカナ殺戮者みたいになってましたが、ビルドアップに毛が生えた程度に変更されていて好感度高いです。
どんなにカッコつけても、もっと強くてカッコいい公式NPCがいると、どんよりしますからね。


そして、昔の武器防具などのデータもD対応で収録。キャラクターの古くささを表現する時などに、便利だと思います。
昔の時代を遊ぶための“クロニクルプレイ”ガイドも掲載されています。
稲垣司政官(レンズ)の若い頃とか、竜二の青い頃とか、シナリオで出したいですね。


シナリオは、R時代のシナリオ「アマデウス」と、RR時代の「ハート・オン・エッジ」が2本、D用にコンバートされています。
その他のシナリオの内容も、27本のシナリオフック、1本につき半ページ〜1ページくらいの分量が割かれ、「アクトトレーラー」と「推奨スタイル」が明記、「オープニング」「リサーチ」「クライマックス」「エンディング」の簡単な流れ、登場するゲストのプロフィールとスタイルが書かれていました。
それ以外のシナリオも、大まかな展開が簡易な文章でまとめてられています。サイドの追記には、さりげなく事件の真相や展開なども語られていて、これらも全て簡易なシナリオフックになるでしょうね。
トーキョーN◎VA−Dは、オーソドックスなシナリオの少なさが不満だったので、シナリオのネタの山が手に入ったのは、本当に嬉しいです。
SSSも、D対応のものは少なくて、しかもちょっと変わったシナリオが多いのです。マイナスナンバーは、初心者には遊びにくいですよ。


シナリオフックはNPC主体で展開しすぎなので、その辺をうまくいじりながら、PC主体でシナリオを練って行こうと思っています。
NPC同士で愛だの何だのほざいていると、後ろから鈍器で殴りたくなりませんか?
少なくとも、わたしはなる。
「藤咲竜二」の恋人という噂の人が表舞台から消えたのも、その辺も理由のヒトツじゃないかと邪推してます。
どんなにお気に入りのNPCに対して誠意を尽くしても、そいつの「1番大切な人」になれないんですよ?
プレイヤーがつまらないでしょ、それじゃ。
竜二や冴子あたりの人気NPCは、全国のキャラクターとビシバシ深い仲にならんとイカンよ。
それは、公式NPCが甘んじて受けるべき大切な仕事だと思う。


わたしの周囲では、N◎VA嫌いな人が多くて、その理由が「昔からN◎VA好きな人とマスターだけが盛り上がってて、ついて行けなかった」とか、「公式NPCとの会話が意味不明」とか、「特殊用語が多くて、判定がわからなかった」とか、そんな感じだったんですよね。
でも、その苦手意識を持った人たちも“D”は「面白かった」と言ってくれた(感涙)ので、Dでのデータ一新は、新参者にとって有意義だったと思います。
古くから遊んでる人には不評かもしれませんけど、古臭さを断ち切ったことは、これからも生き残るためにも必要だったんだろうな。
技能名や武器防具名どころか、ブレイド・オブ・アルカナ3rdのように、次は《神業》の効果が大幅に変わるという可能性だってありますよね。


……正直に言えば、リバースの《神業》はやめた方がいいとは思うけど。


BoA3rdを何度か遊んでみましたが、2倍になった奇跡は少々重すぎ。
プレイヤー・ルーラー双方への負担を軽くしたのが「D」の功績なので、この快適さは残して欲しいな。