最近始まった４コマ漫画。

７月１日の北海道新聞（他、同系列新聞）の朝刊から、ちびまる子ちゃんの４コマ漫画が連載されています。
正直……あまり面白くない……かな。
ちびまる子ちゃんの漫画自体は嫌いじゃないんだけれどな。４コマはハズレだったなぁ。
さくらももこさんは、エッセイ形式というか、語りを交えた漫画が一番面白いのだと思います。

「絵が描ける人なら、４コマ漫画くらい簡単でしょ？」
と言う人も時々います。
つまり、大概は「簡単なのでいいから、ここにチョチョイと描いてよ」というお願いだったりするのですが、そんな簡単に描けるかー！！
４コマ漫画ってすっごく難しいんですよ！！
キャラクターの人間関係、位置関係、状況、その他諸々をなるべく絵で簡潔に表現し、なおかつ、たった４コマで物語が始まりオチがつくまでを描き、なおかつ「面白く」なければいけないんですよ！
文字で説明するよーなスペースは４コマにはない。
つまり、簡潔、かつ的確でなければならないんです。

もちろん、素人さんでも面白い４コマ漫画は描けるでしょうが、打率は１〜３割程度でしょう。
これがプロの４コマ漫画家なら、オモシロ打率６〜８割は必要だと思うのです。
パッと見開きで半分以上面白くなかったら、もう読まないですよ、一般の読者は。
面白い４コマ漫画をコンスタントに描くには、専門的な技量が必要なんだ！

似たようなものに、「似顔絵」があります。
「美大行ってたんだって？ ここにチョチョイと私の似顔絵描いてよ！」
と仰る人の何と多い事か……。
似顔絵には、「デフォルメ」や「美化」という特殊技能が必要なのです！

なお、夕刊に掲載されている新田朋子さんの４コマ漫画「ウチのげんき予報」は、かなり面白いです。
実家の両親も「すごく面白いよね、アレ！」と大評判です。
コミックス化しないのかなぁ……。新聞漫画って、よっぽど有名な漫画家さんじゃないと、なかなか本にならないんですよね。
ああ、そういう意味では、ちびまる子ちゃん４コマの方が先に本になりそう。うーん。