居眠り磐音13巻。

残花ノ庭 ─ 居眠り磐音江戸双紙 13 (双葉文庫)

残花ノ庭 ─ 居眠り磐音江戸双紙 13 (双葉文庫)

磐音の深川暮らしの先輩、幸吉の幼なじみであるおそめ。
まだ年端もいかないその娘を、父親が茶屋に奉公させようとします。
磐音たちが止めようとしますが、父親の借金の肩代わりにおそめはさらわれ、ロリコン老人の元へ売られてしまいます。
磐音、超・走れ!!


昔の茶屋は、春を売る店も多かったのですよね。
江戸で食べ物を売っていた女性は、その大半が身を持ち崩して身体まで売っちゃう事になっていた、と以前テレビで江戸時代の研究者が言っているのを思い出しました。
だから、昭和の半ばくらいまでは、自分の娘がウエイトレスのバイトをする事を、「水商売はいかん」と頑なに拒む親もいたそうです。
そりゃそうだ。
今でも日本、あぶない。あ・ぶ・な・い・よ!
ウェイトレスやらメイドやらに興奮する輩がいたりするからね!!


その他にも、オランダ医師たちと出会い、彼らからの目線で書かれた立ち回りがあったり、医師を通じて徳川家の人を助けたり、となかなか興味深い巻でありました。