居眠り磐音14巻。

何だか本のことばかり書いていますが、実は1ヶ月以上後にまとめて書いているもので、手帳のメモを見て思い出すしかないのですが……
本を読んだという事しか書いてないんですよ、本当に。

夏燕ノ道 ─ 居眠り磐音江戸双紙 14 (双葉文庫)

夏燕ノ道 ─ 居眠り磐音江戸双紙 14 (双葉文庫)

14巻。
何巻も前から話題に上がっていた「日光への社参行列」が始まります。
この頃の多くの藩は力を失い、参列する資金がほとんどないため、今津屋が資金を調達する事になります。
そして、磐音は今津屋の後見として、勘定奉行の末席に加わる事に。
そんな中、将軍の嫡男である家基の命が田沼意次によって狙われており、手を逃れるために社参行列に加わっていると知らされます。
磐音は、上様御側衆の速水左近、速水と昵懇の中であり磐音の剣の師でもある佐々木玲圓と共に、家基の命を守るべく奔走します。


家基と磐音との交流は、本当に清々しいもので、ここしばらくの磐音シリーズの中ではずばぬけて面白い巻でした。
中でも、おこんに心惹かれつつも奈緒へ操を立て続ける磐音を、家基が一喝し、頑なな心を解きほぐしたシーンは何とも見事。
これで、おこんと祝言をあげる事に磐音も迷いが無くなったのかもしれませんね。
読者としては、磐音は奈緒と幸せになって欲しかったので、心中複雑ですが。


「将来、磐音が家基の下で働くという可能性もあるのかな?」
なんて思いながら、家基の事を調べてみたのですが……


あと数年で死ぬ予定。


ええええー?!!
暗殺説とかもあるそうです。
その事件の後に、田沼親子と対決、という感じに〆るのかなぁ。