しゃばけ、ぬしさまへ。

しゃばけ しゃばけシリーズ 1 (新潮文庫)

しゃばけ しゃばけシリーズ 1 (新潮文庫)


以前、女流時代推理作家アンソロジーを読んだとき、気になっていた作家さんの本を買ってみました。
身体の弱い「若旦那」にだけ大甘な「兄や」2人の正体は、
実は妖怪!!
妖怪に囲まれて暮らす若旦那の周辺で、さらに不可思議な連続殺人事件が起きて……


主人公は、か弱いんだけど、芯は強くて。
人ならぬものにすごく好かれて、チヤホヤされて。
欲を言えば、もうちょっと男っぽい方が好みではありますが……。
妖怪に囲まれるという設定に弱い私には、なかなかのツボでしたな。


プロフィールを読んで、「やっぱりな」とちょっと思った自分。
作者は、元々漫画家さんなのだそうな。
自分も絵を描くからよりそう思うのかもしれないのですが、文章での表現が、非常に「絵的」なんですよ。特に人物に関して。
外見に関して、非常にこだわりを感じるわけなんですな。
いわゆる「制服萌え」とか、「眼鏡フェチ」とか、それと同類の香り。でも、それはあくまでかすかで。
……まぁ、気になる人は読んでみて。同人畑の人ならば、言わんとする事がわかると思う。


ぬしさまへ しゃばけシリーズ 2 (新潮文庫)

ぬしさまへ しゃばけシリーズ 2 (新潮文庫)


こちらは続編。短編集になっています。
「兄や」の1人、ハンサムな仁吉(白沢)さんの失恋話が面白かったなぁ。