狐罠。
- 作者: 北森鴻
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2000/05/12
- メディア: 文庫
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北森鴻氏の、旗師・冬狐堂シリーズの長編1作目です。
「旗師」というのは、店舗を持たない骨董屋の事だそうな。
つまり、良く言えば「仲買人」、悪く言えば「転売屋」、カタカナで言えば「ブローカー」に当たるのだと思います。多分。
冬狐堂の主人公、宇佐見陶子は悪徳骨董屋に贋作を掴まされ、「目利き殺し」をしかけ返す決意をします。
ところが、その骨董屋の近辺で起きた殺人事件と、過去に起こった事件が複雑に絡み合い、その渦中に放り込まれる事に……。
美術品のやりとりに関するコンゲームと、犯人探しのミステリーが両方楽しめる良い作品でした!
冬狐堂シリーズは、短編集もあるみたいなので、そちらも楽しみです。