通りすがりの除雪車。

お昼くらいから札幌方面に買い物に出かけたのですが、日が暮れるに従って天候が悪化していきました。
友達と合流して夜まで遊んで、千歳方面に帰ろうとすると、どんどん猛吹雪に。
車の下から、ザリザリと音がするんですよ。


やばい、埋まりかかってる!!


雪山に突っ込んで埋まってる車も、所々で見かけました。軽自動車やらトラックやら。しかも、渋滞で車が止まってるから、ワダチにもはまりやすいんですよね。
半ば埋まりかけの我が家の車じゃ、助ける事もできないので、悪いなぁと思いながらも通り過ぎました。本当に申し訳ない。早く来てあげて、JAFの人!!
うちは4WDだから辛うじて、走れてた感じです。
ちょっと値段上乗せになったけれど、4WDにしておいて良かった。本当に良かった。


そして、いつもより2倍近い時間をかけて、ようやく我が家に辿り着くと、我が駐車場には……


膝以上腰未満の大雪


……が積もっていて、車を停める事ができませんでした。ぎゃああ!!
運が悪い事に隣のお宅は外出中、反対側のお隣は、引っ越したばかりで空き。
つまり、3台分のスペースが雪で埋まっていて、左右共に余分に雪かきしないと、出られませんがな!!
ん〜、駐車スペースが2.5m×4mだとして、左右25cmずつ余分に雪かきしたとして、約50cm積もったのだとしたら、
6,000,000立方cmも除雪しないといけないわけですね!!(しなくても良い計算をしております)



しかし、この雪を何とかしない事には、眠る事もできない……。
視界ほぼゼロの横殴りの猛吹雪。
降り積もった雪をも巻き込んで、肌に、目に、雪の結晶がビシシシシッと突き刺さります。痛いっ、寒いっ!
外気温はマイナス10度以下!!
冷蔵庫より余裕で寒く、製氷室並の気温ですぞ!!


とりあえず長靴に履き替え、マフラーを顔にグルグル巻きにして、帽子を深々とかぶり、手袋の上から軍手という二重装備で、旦那さまと2人で、無限にも思える雪の山をシャクシャクと削っていたら、そこに除雪車がやってきました。
ややっ、この除雪車は、私が重装備で外に飛び出した時、道をゆずってくれた、親切な除雪車ではありませんか。
その除雪車は、何やら操作をすると、5mはありそうな巨大なブレード(スノープラウ)部分がガチャガチャと変形し、3mくらいのミニマムな形に。


うわー、アレって変形するんだ。小さくなっちゃって、まぁ〜。
……え?
もしかして? マジで?!


その除雪機は、グリグリッと方向転換し、うちの駐車場の雪をズガッと削りとってくれたのです。
うわあああ!!(喝采
猛吹雪の中、重装備で飛び出て来たので、可哀想に思ってくれたんだろうなぁ。
たまたま駐車場に左右の車がいなかったので、できた芸当でもあったと思います。
本当に不幸中の幸いというか。
そして、駐車場をキレイにしてくれた通りすがりの除雪車は、何も言わずに去っていったのでありました。


ありがとう、本当にありがとう!!
あなた、格好良すぎです!!
除雪機が見えなくなるまで、私は頭を下げ続けたのでありました。