帯の必要性。

私は、小説や漫画の「帯」ってものが、あまり好きになれません。
本の紹介やら情報やら詰め込むのに、読み手としては「あった方が便利」と思いますし、売り上げにも関わってくると思うのですが〜。


表紙を書く人は、つまらないだろうな。


だって、まず、タイトル部分で消える部分があって。
帯で隠れる部分があって。
それが、ましてや小説の文庫本だったりしたら。


残りは、5センチ×10センチ程度。


タイトルの形によってある程度の違いはあれども、勝負できる実質スペースはそのくらいですよね。
だから、どの本も似たような構図になりがちで残念です。


そういや、ジャンプコミックスの「魔人探偵脳噛ネウロ」は、「絵が逆さま」の表紙がすごく良かったのです。
でも、いつも帯で顔あたりが隠れてしまうので、いつの間にやら逆さまじゃなくなってしまいました。
作者としては、意図から外れてしまって、切ないだろうなぁと思ってしまったわけです。
カバーめくると表紙の絵が逆さまに掲載されているので、編集に諭されて、その辺で手を打った感がアリアリと。
絵的な勝負を、絵以外の都合で潰すのは、もったいないよねぇ。


でも、帯で隠れる部分に、色々と細かい芸をしこんでいる作家さんは、それだけでグッと来たりします。
隠しキャラがいたりとかね。(昔、主人公がいつも帯の下というのも見た事がある……)
遊び心というのかな。総合的な演出能力が高いんだろうな。