D&D4th日本語版、始動!

シャドウフェル城の影 (ダンジョンズ&ドラゴンズ H1 英雄級アドべンチャー・シナリオ1)

シャドウフェル城の影 (ダンジョンズ&ドラゴンズ H1 英雄級アドべンチャー・シナリオ1)

ダンジョンズ&ドラゴンズの第4版として、まずはシナリオが出版されました。クイックスタートルールと、マップが3枚(両面)が付いています。
このクイックスタートルールが、非常によくまとめられていて、人数分コピーして最初に渡しておけば、プレイヤーサイドで困ることはあまりなさそうです!


さらっと見た感じ、基本的な戦闘中の流れには大きな変化はあまりなさそうです。
違うのは、アクション・ポイント、回復・魔法・特技まわりの使用方法と、休憩に関するルールくらいでしょうか。


アクション・ポイントというのは、今までのD&Dにはなかった「ヒーローポイント」みたいなもの。
1アクション・ポイントにつき1度、追加の「標準アクション」「移動アクション」「マイナーアクション」のどれかを行えます。
アクション・ポイントは、2遭遇に1ポイントずつ増えますが、大休憩をとると失われ、そして休憩後に新たなアクション・ポイントを1点得ます。


もう1つの大きな変化ですが、各PCは戦闘中に標準アクションを使用するか(1遭遇につき1度だけ)、小休憩中(5分)に何度でも、「回復力使用回数」を使用することで、最大HPの4分の1を回復する事ができます。
戦闘中に使用すると、「底力」となり、1ターンだけ防御値も+2されるようです。
クレリックの回復魔法は、「“相手”の回復力使用回数」を消費して、「相手の標準アクションを使用しないで、回復力+αを回復させる」みたいです。もちろん、相手の使用回数を消費しない魔法も、将来的にはあるみたいですが。


そして、呪文や特技、種族特徴やクラス特徴などは全て《パワー》と総括されており、「一日毎パワー」「遭遇毎パワー」「無限回パワー」に分類され、その制限回数内で呪文や特技を使う事になります。
これが今回の一番大きな変化でしょうね。
そして、その《パワー》を回復させるには、大休憩(6時間)が必要です。
大休憩をとると、ヒットポイントと回復力使用回数が全快します。


簡易ルールをサラッと見た感じ、死ににくくなった気がします。まあ、実際にやってみないとわかりませんが……。
すごく遊びたくて、ワクワクしちゃいます!


このシナリオで不満点を言うならば、「中身までフルカラーにするくらいなら、もうちょっと安くしてくれ!」という事と、「選べるキャラクターの数がもう少し多いと良かったかな〜」という事でしょうか。
ドワーフ・ファイター」「ハーフリング・ローグ」「ヒューマン・ウィザード」「ハーフエルフ・クレリック」「ドラゴンボーン・パラディン」の五択。
なので、「ヒューマンじゃないとやだー!」って人が2人以上いたり、「ファイターやりたいけど、ドワーフは無理!」という人がいると、色々と面倒かなーと。
……ま、日本語版ルールブックが出るのを待つか、英語版を読めばいいんですけど!!
というわけで、とても大満足な一冊です。


個人的には、どのPCもやってみたいですけどねー!
イチオシは「ドラゴンボーン・パラディン」でしょうか。口からブレス吐きますよ!!
あと、ウィザードもクレリックもハゲ男なのが、ウケました。髪型は自分で自由に書き足してね、って事なのかな?
うお〜、早く遊びたい〜〜!!!